東京総合保健福祉センター 江古田の森

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認知症ケア

2020年11月18日 11:50

認知症の方との接し方にからコミュニケーションを考える

このコロナ禍において、施設で過ごされる利用者様とそのご家族の方々はなかなか会えない状況が続いています。特に認知症の方は今までと違う環境に戸惑い、不安になる方も多くいらっしゃいます。そのような中、介護の現場ではどの様に認知症の方と接しているか説明していきたいと思います。

1 江古田の森での認知症ケアの理念

・利用者様を知ろうとすること、世界を創造する事に努力を惜しみません

・専門知識に基づく認知症ケアを提供し、生きる力を支え続けます。

この理念には、認知症の方の様々な症状・行動には、何らかの意味や思いがあり、それが様々な症状や行動となって表れていると考えており、相手の立場に立って考える事が私たちには求められていることが背景にあります。

2 認知症とは

・脳や身体の病気の為に、記憶・判断力などの障害が起き、通常の社会生活がおくれなくなった状態をいいます。

・記憶障害や見当識障害、判断力低下等が中核症状として起こり、それにより不安や鬱、不眠や妄想などの心理症状や大声を出す、徘徊などの行動障害が現れてきます。

認知症というものを知り、どのような症状があるのか理解することは大切です。

3 ケアの考え方

・その時、認知症の方は状況が理解できない事によりとても不安で混乱しています。

その不安を解消するために、急な取り繕い行動や言い訳、作り話などの行動を起こすようになります。認知症の方は自分の居場所や役割がある環境や安心していられる世界を求めています。現実の世界で理屈による説得をしないよう接していくことが必要となります。

4 ケアの原則

これらの事から、私たち江古田の森では認知症の方と、9つの原則を持って接しています。

・その人を理解する事

・その人のペースに合わせる事

・なじみの仲間になる事

・理屈による説得より乾性的な納得をはかる事

・その人にとってふさわしい場を考える事

・その人に良いことをする事

・孤独に放置しない事。集団の中の独りは寂しい

・その人の良い点を認めて良い付き合いをする事

・その人の今を大切にする事

いかがだったでしょうか?人と接する時は相手の気持ちに立ってコミュニケーションをとる事は基本的には同じだと考えます。認知症の方も目的があって行動していますし、日々自分の役割などで生きる意義などを見出しています。そして、相手にいい印象を持ってもらえば、コミュニケーションも取りやすくなるのも同じです。認知症の方だけではなく、様々な人とのコミュニケーションの方法としての一つと理解し、これからも接していきます。

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