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自宅内の転倒を防ぐポイントと対策

2025年4月22日 08:35

自宅内の転倒を防ぐポイントと対策

高齢者の転倒・転落は、その後の暮らしに大きな影響を与えることもある重要な案件です。その危険性が最も高いのが、自宅です。東京消防庁によると転倒事故の56%を占めるとのことです。自宅のどこに注意をすると有効な対策となるのか、ご紹介致します。

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玄関

靴は靴箱にしまっておく。上がり框が高い場合、踏み台を置いて高さの調節を図る。

玄関マットの下に滑り止めを敷くこと。

●階段

滑り止めテープを張る。物を置かない。可能なら手すりをつける。

●リビング

床の上に物を散乱させず、片付けておく。カーペットの端がめくれないよう、両面テープなどで固定する。コード類は足を引っかけやすいので、床に這わせるなど対策を。

●キッチン

床に油や水が飛び散り転倒の要因となるので、立ったまま拭けるモップなどで掃除する。

キッチンマットも両面テープなどで固定する。

●庭

庭に出る際の段差がかなりある場合は、踏み台を置く。敷石や砂利などは雨の日は滑りやすくなるので注意。

●洗面所

脱衣時や浴室から出た際に、寒暖差でヒートショックを起こしやすい。冬場は予防のために暖房器具を置くとよい。また、衣服を脱ぐ際にバランスを崩しやすいので、椅子など腰掛けられるものを用意する。

●浴室

石けんやシャンプー液などで滑りやすいため、滑り止めマットを置く。洗面所と段差がある場合、すのこなどを置いて段差をなくす。

●トイレ

マットやスリッパは転倒の可能性があるため注意が必要。

●廊下

新聞や雑誌の束などの置きっぱなしに注意。夜間に暗いと危険なので、人感センサーの照明があるとよい。

●寝室

ベッドを低床のものにする。床に物を置かないようにしておく。

●ドア

高齢になると握力が弱くなり、ドアノブが回しづらくなるので物を持っていると転倒の可能性あり。ノブはレバー式にするか、可能ならスライドドアにするとよい。

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◎その他のポイント

・キャスターのついた家具に気をつける

テーブルや椅子など、キャスターのついた家具は少し体重を掛けただけで動いてしまう

危険性あり。バランスを崩した時に寄りかかってもいいように、安定した家具に変える

検討が必要。

・スリッパよりもかかとのあるルームシューズが安全

スリッパはそれ自体が脱げやすく滑りやすい。またすり足歩行となりやすいため、ちょっとした段差にもつまずく危険性が高い。かかとのあるルームシューズでより安全な移動を。

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・家具の配置を見直して、通路を確保

家具などで通路が狭いと歩きにくいだけではなく、足下が見えにくくなる、体をぶつけ

やすくなるなど転倒の危険性が高まる。部屋や廊下の環境整備を検討する。

以上、ちょっとした工夫で転倒予防の対策を行うことができます。参考にして頂き、家族みんなが安心して暮らせる自宅を実現させてください。

〈参考文献〉転倒予防ナビ/介護ポストセブン

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