リハビリコラム『腰痛を防ぐには その④~日常生活の動作や姿勢を見直そう~』
2016年8月31日 17:24
慢性腰痛の大きな原因となるのが、日頃の姿勢の悪さや腰に負担をかける生活動作です。ここを意識的に見直すことが、腰痛予防&改善の第一歩です。
立ち方
正しく立つと、横から見た時に、頭(耳の後ろ)から足のくるぶしまでが一直線に
なります。この姿勢は、骨盤が前に30度かたむいた理想的な状態にあり、背骨
も本来のゆるやかなカーブを保てるので、腰に余計な負担がかかりません。体が
左右どちらかにかたむかないようにし、下腹の筋肉に力を入れるのもポイントです。
歩く
正しく歩くには、上に記したように正しく立つことが大事です。その姿勢を保ったまま
足を前に踏み出すと、自然に正しく歩けます。ポイントは膝を伸ばして、かかとから
着地し、その後足裏全体を地面につけ、つま先(母趾)で軽く地面をけって次の一歩を
進めます。正しく歩く習慣をつけると、大臀筋(お尻の筋肉)などが鍛えられて、腰痛
予防効果がアップします。
★正しく歩くコツ★
足裏をペタペタとつけて歩くのはよくないのです!足裏には運動刺激を脳に伝えるセンサーがあり、正しく歩いて足裏のセンサーが適切に刺激されると、体のバランスが保ちやすく、転倒予防にもなります。
≪正しく歩くためのかかと上げ下げトレーニング≫
簡単なトレーニングで足裏の感覚をつかんでみましょう!
- 椅子などの背に掴まって、かかとをめいっぱい上げ、重心を親指にかける。
- かかとを3分の1下ろして、重心を親指のつけ根にかける。
- かかとをさらに3分の1下ろして、重心を小指のつけ根にかける。
- かかとを床につける。
- ④の状態から、③⇒②⇒①と逆に動く。