二日酔いを防ぐ食事の話
2015年12月18日 09:00
年末年始はお酒を飲む機会が多くなります。せっかく楽しく飲んでも、翌日まで不快な症状が続いてしまっては台無し…
二日酔いしないための食事の摂り方を知っておきましょう。
アルコールは体内で炭酸ガスと水に分解されますが、飲みすぎるとアセトアルデヒドという有害物質が残ってしまいます。
欧米人は体格もよく、これを分解する酵素が多いため、ひどい二日酔いになることはありませんが、日本人は4割がうまく分解できません。「糖分・脂肪・たんぱく質」を効果的に摂りながら、適度に飲む。この3つの栄養素は二日酔いを防ぐための3本柱なのです。
①糖分はアルコールを早く分解し、アセトアルデヒドが脳に回って頭痛を起こすのを防ぎます。
(例)ウイスキーの水割りを飲みながらチョコレートを食べる
②脂肪は、酔いを防ぐための防波堤。脂肪が胃でのアルコール吸収を遅くするので、飲む前には脂肪の多いものを食べましょう。空腹時に何も食べずにお酒を飲むと、血中アルコール濃度が一気に高くなり、むかつきの原因となります。
(例)飲む前にミルク一杯、チーズやレーズンバターを一片口に入れる
③たんぱく質は肝臓の働きを助けます。肝臓には解毒作用がありますが、長年多量のアルコールを飲んでいると処理しきれなくなります。たんぱく質は肝細胞を作り、アルコールが肝臓に負担をかけないように活躍します。
(例)ビールのおつまみを冷奴や枝豆にする