口腔ケア いつまでも美味しく安全な食事をするために
2015年11月13日 08:32
今回は口腔ケアについてです。
基本は口の中の環境を整えること。つまり歯磨きです。
ただ歯磨きといっても虫歯予防、歯周病予防だけではありません。歯磨きをする事により様々なメリットが生まれます。
まず歯ブラシでの刺激で嚥下反射が改善したという報告があります。
嚥下障害は食べる楽しみを奪ってしまうだけでなく、誤嚥性肺炎、脱水、低栄養など全身の疾患にもつながってしまうことがあります。
次に歯ブラシで口の中を刺激することにより味覚障害が改善したという報告があります。
正確な味が分からなければ食べる事を楽しめません。
またすでに虫歯になっている人や歯が欠損している人は歯科医での治療も口腔ケアといえます。噛み合わせの悪さや歯の欠損は咀嚼機能を低下させてしまうからです。
つまり口腔ケアとは私たちの口そのものが持つ機能の低下や口腔内の疾病予防、また口腔内の疾病から引き起こされるであろう全身の疾患の予防までもが含まれます。
そして結果として快食、快眠、快便、ストレスのない豊かな生活へと繋がっていくのです。
今日から歯磨きをする時は歯を一本ずつ時間をかけ、あまり力を入れずに丁寧にブラッシングし磨いていくようにしましょう。時々歯ブラシで舌を磨いている方がいますが逆に舌を傷つけてしまう恐れがありますので舌専用ブラシを使うようにしましょう。
この記事は、江古田の森だより第59号「なるほど栄養コーナー」で掲載された記事です。