なるほど栄養学「冬の食中毒について」
2015年12月 4日 17:36
食中毒は夏場に注意しなければいけないのはもちろん、冬場にも多く発生しています。冬に増加する食中毒の代表はノロウイルスによるもので、そのうち約7割は11月~2月に発生しています。
ノロウイルスは手指や食品などを介して経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐・下痢・腹痛などを起こします。ノロウイルスは、感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいため、注意が必要です。
特に子どもや高齢者は重篤化したり、おう吐物(吐いた物)を誤って気道に詰まらせて死亡することがありますので特にご注意ください。
ノロウイルスの予防
① 石けんでの手洗い
② 食品(特にカキなどの二枚貝)はしっかり加熱する。
③ 便や嘔吐物の処理を適切に行う。
ノロウイルスにはワクチンがなく、治療は輸液などの対症療法に限られるので、予防対策を徹底しましょう。