老健 体験談
2018年3月17日 20:51
私は、東日本大震災をきっかけに介護の仕事に関心を持ち、ヘルパー2級の資格を取得しました。2012年から有料老人ホームや訪問介護、特養と数多くの現場を経験して2018年1月より老健で勤務しております。これまでには、たくさんの利用者様と出会い生活を支え、時には看取らせていただく事もあり、中でも印象的なのは特養での夜勤の時に体調不良を起こした方の救急搬送に付き添い、病院で、「苦しいよ!」「助けて!」と冷や汗をかきながら必死に私の腕を掴んでいました。点滴や注射などの処置が済み入院する運びとなり、全て手続きを終えて帰ろうとすると、「ありがとう」「ごめんね」と弱々しくも笑顔で言ってくださりました。
翌朝、その方は亡くなりました。
話を聞くと夜間は苦しんだりする様子もなく明け方に息を引き取られたそうです。
今、当時を振り返ると、あの帰り際の言葉は最後の別れを告げていたかもしれないと感じており、その後は、常にそれらの経験を念頭に、寄り添った介護を提供できるよう励んでいます。
佐藤 敏晴
社会福祉法人南東北福祉事業団
東京総合保健福祉センター 江古田の森
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