嘱託医からのご挨拶
2022年4月27日 09:00
初めまして、平石禎子です。
平成31年4月より江古田の森 特別養護老人ホームおよびケアハウスの往診医として 週1回の勤務をしていましたが、今年の4月から正式に嘱託医として勤務することになりました。
私の専門領域は麻酔科およびペインクリニック科です。40年ちかく手術室・ICU等で働いてきましたが、15年ほど前からペインクリニックの経験を活かし 緩和ケア医療にも携わってきました。
急性期医療から慢性期、そして看取り医療と様々な経験をさせていただきました。
命を救うための最前線の医療はもちろん重要ですが、命の火を最後まで大事に見守り、そして看送る医療の大事さも痛感しました。
後者の代表的な医療として緩和医療がありますが、がん医療においては、診断されたその日から、治療とともに緩和医療も関与することが推奨されています。
肉体的苦痛からの改善ばかりでなく、精神的・社会的支援を行うことで治療継続が可能となり、仕事の継続も可能としていく試みです。
私はこの緩和医療が高齢者介護においても必要だと痛感しています。
親の介護・看取りを経験し、また自分自身が年を重ねてきたこともあり、そうした今までの経験を活かして、高齢者の生活が最後まで人間らしく、命が輝くよう祈りつつ、微力ながら貢献できればと思っています。
皆様のご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。