江古田の森だより 202号
2024年12月10日 20:45
江古田の森だより vol.202
今月の表紙 デイサービスセンターゆずりは "「津軽三味線サークル」" デイサービスセンターゆずりはでは、敬老の日に外部から津軽三味線のボランティアさんによる特別公演がありました。利用者様は歌と拍手で盛り上げ、職員はボランティアさんと一緒に踊ったりと笑いが絶えない楽しいひと時を過ごしました。 |
特別養護老人ホーム "「敬老会」" 少し前になりますが、特養では人生の先輩であるご利用者様に感謝の気持ちを込めて敬老の日をお祝いする式典「敬老会」を9月に開催しました。 賀寿の利用者様の表彰、花束贈呈に加えてボランティアによる演奏会まで。 賀寿以外の利用者様にも花瓶を贈呈し写真撮影を行いました。 とても楽しい行事で利用者様も笑顔で過ごされました。 |
長時間通所リハビリテーション "「秋のスポーツ大会」" 今月はスポーツの秋という事で一週間スポーツ大会を開催しました。個人競技はストライクナインという的当てを行い、団体競技では玉送りを行いました。ストライクナインではたくさんの方に参加して頂き、皆様点数などは気にせず楽しまれておりました。玉送りでは曜日対抗のため、利用者様のモチベーションも高く緊張感のある玉送りでした。終わった後に感想を聞くと、「ドキドキしたけど楽しかった」、「もっと早くできたのに」等、皆様スポーツ大会を楽しまれておりました。これから過ごしやすい季節になるので身体を動かす機会を増やし健康な体作りに役立てたいです。 |
デイサービスセンター江古田の森 "秋の運動会" デイサービスセンター江古田の森では秋の運動会を行いました。紅白に分かれて綱送りや玉送り、玉入れなどの種目で得点を競いました。利用者様同士で協力し合い、熱戦を繰り広げました。特に綱送りでは手に汗握るデッドヒートを繰り広げとても盛り上がりました。 |
短時間リハビリテーション "短通恒例、秋の体力測定☆" 短時間通所では秋の体力測定を実施しました!年に2回、4月と10月に行っています。 身長体重や握力、歩行速度、片脚立ちなどの8項目を測定します。利用者様と担当セラピストで前回と今回の結果を比較し今後のリハビリ内容や目標を一緒に考えていきます。 「身長が縮んだ」「片脚立ちが苦手」などの課題も聞かれましたが、次の4月に向けて皆さん一緒にリハビリを頑張りましょう☆ |
障害者支援施設 "「小外出」"
通所は6月、入所は9月から小外出を再開しました。今回は利用者様の食べたいものや行きたい場所の希望を聞いて、近くにある銚子丸やサンシャイン水族館など行ってまいりました。銚子丸に行った際は好きなお寿司のネタを美味しそうに召し上がられ、素敵な笑顔を見ることができました。 |
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◇"日本はもっと強くなれる、優しくなれる"◇ 【山口かずゆきコラム】vol.17 第17回山口コラム オーラルフレイルについて②~その原因と及ぼす影響について~
皆さんこんにちは、山口かずゆきです。前回からオーラルフレイル「口腔機能の虚弱状態」をテーマにしております。今回はオーラルフレイルになる原因やその後の進行についてお話します。 口腔の一番大事な機能は栄養を取り込むことで、噛む力と飲み込む力が必要です。それができなくなってくるとオーラルフレイルに移行しますが、それは主に年齢による筋力低下と歯の喪失が原因となります。特に男性はのどぼとけの重さで周囲の筋肉が下降しやすく、また女性に比べ話す機会が少なくなりがちなため、筋力がより低下しやすいとのデータもあります。 直接的な原因は筋力低下や歯の喪失によるものではありますが、実は、オーラルフレイルとは生活範囲の狭小化から始まるとも言われています。外に出ない生活になり自宅にこもるようになると、活動量の低下し、社会との関わりが減ります。身体と精神の活動が減少すると意欲が低下したりうつ状態になることがあります。そうすると、周りのことだけではなく自分のことへの興味関心も低下してしまい、口腔ケアがおろそかになる。このようにして、少しずつ少しずつ、歯や口腔内の病気を作り出してしまうのだそうです。外に出る機会が減ると口腔ケアに影響が出てくるというのは、ちょっと驚きました。 では、オーラルフレイルの状態になった場合、その後どのような影響を及ぼしてしまうのでしょうか。噛みにくい、飲み込みにくい状態になると、やわらかく食べやすい物を好むようになります。やわらかい物ばかり食べるようになると、さらに筋肉を使わなくなるので、筋力低下が起きるという悪循環が起きてきます。こうしてフレイル(虚弱状態)から一歩進んでしまうと、食べられる量が減ったり栄養が偏ったりして、低栄養状態になってしまいます。低栄養は以前こちらのコラムでも取り上げましたが、いずれ全身の筋力や骨密度などに影響が出て、転倒したり病気になったりして、本格的な要介護状態に向かってしまいます。さらに口腔機能が低下し嚥下障害が生じると、気管への誤嚥などから肺炎など引き起こす可能性もあります。 このようにして、オーラルフレイル状態を放っておくことで、長期的に全身に悪影響を及ぼす可能性があります。 次回は、このようなオーラルフレイルの予防や対策について考えていきます。 元衆議院議員・元参議院議員・南豪北グループGM 山口和之(かずゆき) 総合南東北病院の前身、南東北脳神経外科病院のリハビリテーションセンター立ち上げに大学病院から招聘される。 議員時代には、病院の目標、脳卒中・心臓病撲滅に循環器病対策基本法(予防・治療・社会復帰)を成立させる。 【小室先生コラム】 障害者差別解消法が改正されました 弁護士法人滝田三良法律事務所 東京事務所 弁護士 小室未来 みなさんは「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」を知っているでしょうか。この法律は障害者差別解消法と略されることもありますが、平成25年6月に公布され、平成28年4月に施行(運用開始)された比較的新しい法律です。日本は国際条約である「障害者権利条約」に平成19年9月に署名しましたが、当時の日本では障害者の権利保護に関する法律の整備が進んでいませんでした。そこで様々な法整備が進められ、障害者基本法の改正(平成23年8月改正)や、障害者総合支援法が成立(平成24年6月成立)し、障害者差別解消法が成立しました。 障害者差別解消法では、行政機関等と民間事業者に対して、障害を理由とする不当な差別的取扱いを禁止しています。「不当な」とは、正当な理由がないにもかかわらずということです。 また、民間事業者はこれまで、障害者の意思表示があった場合に、事業者の負担が過重でないときは、合理的配慮を提供する努力をしなければならないこと(努力義務)とされていましたが、法改正があり、今年の4月1日からは、合理的配慮を提供しなければならない(法的義務)となり、従前よりも重い義務が民間事業者に課されました。どのような配慮をすればよいのかは、その企業の規模や財務状況、事業活動への影響の程度、実現困難性、費用・負担の程度などが考慮されますので、一律に決められるものではありませんが、努力義務から法的義務に移行したことで、障害者に対する不当な差別的取扱いが減少することが期待されます。 どのような場合にこの義務に反するのかについて、例えば内閣の策定した基本方針では、イベント会場内の移動に際して支援を求める申出があった場合に「何かあったら困る」という抽象的な理由で具体的な支援の可能性を検討せずに支援を断ることなどが挙げられています。 この法律に定められていることが、一般社会にも当たり前のように広く浸透することを願っています。 |
江古田の森体験談
ケアハウス 介護職員 上野幸平
私が介護の仕事に就いたきっかけは、高校生の時に高齢者の方が参加する地域のお祭りにボランティアで参加した事です。ボランティア後高齢者の方のお役に立ちたいと思い介護の専門学校に入学しました。学校の実習先施設で 「一緒に働いてみませんか?」とお誘いを受け、学校卒業後に老人保健施設に入職しました。 10年程勤め様々な経験を積ませて頂き、他の介護現場、施設も 知りたいと考え特別養護老人ホーム、有料老人ホームと転職し今年の5月に 江古田の森ケアハウスで勤める事になりました。 利用者様と関わっていく中で少しずつ信頼を築き、「あなたがいると、安心するわ」 「いつも親切にありがとうね。」と労って頂けるのは本当に嬉しく感じました。 今後も利用者様のお役に立ち、ご本人、ご家族のニーズに応えられる様介護スタッフ、他職種スタッフと連携し、満足して頂けるケアを目指し頑張っていきたいと思っています。
体験談募集!! 「感動体験、苦労体験、などなど当センターの利用体験談だけではなく、介護体験をした記事等も募集します。このコラムを通じ、利用者や支援者の様々な「おもい」を共有できることで、悩んでいる方の一助となれば幸いです。 引き続き江古田の森での体験談も募集しています。江古田の森広報委員へお気軽にお持ちより下さい。」
公開セミナーのお知らせ 日時:令和6年12月14日 (土) 13時30分~15時 会場:7階コミュニティスペース テーマ:人生会議~大切にしていることを信頼できる人へ話そう~ 講師:今田香(江古田の森 看護マネージャー) 下記のお電話もしくはメールにて、代表者氏名、 電話番号、参加人数を事前にお知らせください。 〔電話番号〕03-5318-3711(代) |