マスクの正しい付け方2
2021年3月17日 10:30
マスクの正しいつけ方2
2月米疾病対策センター(CDC)より、マスク使用において、推奨される方法が解説されています。
まず重要な点が2つあるとしています。
1、マスクが顔にぴったりと合っている事を確認すること。隙間があれば、飛沫の飛散、または飛沫を吸い込む可能性があります。
2、飛沫の飛散、または吸い込みを避けるため、複数の層になるようにマスクを選択すること。複数の層を持つマスクは、飛沫の吸い込みを防ぎ、もし感染がある場合には、飛沫をマスクの中に止め、飛散を防ぎます。
重要事項実施の為、行うべきこと
1、ノーズワイヤーのあるマスクを選択し、マスク上部から飛沫が飛散または吸い込むことを防ぎます
2、マスクの端から、飛沫が漏れないまたは飛沫を吸い込まない様、使い捨てマスクまたは布マスクの上に、マスクフィッターまたはブレースを使用すること
3、鼻・口・あごの上にぴったりとフィットするマスクを選ぶ。目の近くやマスクの側面から飛沫が漏れない、または飛沫を吸い込まないようにすること
4、マスクに使用されている素材の層を増やす 例えば布マスクの下に使い捨てマスクを使用することや複数の素材を使用した布マスクを着用すること
いずれの場合においても、呼吸が簡単に出来る事が重要です。
推奨されないマスクの使用方法
1、2つの使い捨てマスクを組み合わせる。複数着用しても鼻・口・あごにぴったりとフィットするように設計されていないため、側面や上部・下部から飛沫が飛散する、もしくは飛沫を吸い込む可能性があります。
2、KN95マスクを他のマスクと組み合わせない。呼吸がしにくくなります。
また同じく2月に米疾病対策センターより、マスク使用に関する実験結果が発表されています。この結果からは、マスクの2枚重ねと適切な着用によって、新型コロナウィルス感染
リスクを大幅に低下させる公算が大きいというものです。
具体的には、布マスクを3層式サージカルマスクの上に重ねた場合と3層式サージカルマスクを顔に密着させた場合に、空気中を漂う微粒子「エアロゾル」を介した新型コロナウィルス感染防止にどの程度効果があるか実験したというものです。どちらのケースにおいても、エアロゾルへの飛沫放出は90%超抑制され、マスクの2重着用ではエアロゾルを92.5%遮断しました。
しかし密着していない3層式サージカルマスクのみの着用では、エアロゾルへの飛沫放出は42%、布マスクのみの着用では、44.3%の抑制に止まりました。
マスク着用の推奨やマスク着用の実験レポートは、マスクは着用するだけではなく、どのように着用すれば、新型コロナウィルスの感染防止や感染拡大防止につながるのかが説明されています。
現在我が国においても、新型コロナウィルスに対するワクチン接種が始まっています。しかし治療薬はまだ開発されていません。ワクチンは治療薬ではありませんし、変異株にも有効かは不明な点があります。また副反応も欧米より多く見られています。感染防止および感染拡大防止の観点からは、やはり3密を避ける、接触感染、飛沫感染防止のため、手指消毒やマスク着用を基本として、感染対策を実施していくのが重要なのではないでしょうか。
参考
CDC「Improve How Your Mask Protects You」
ロイター「二重マスクと適切な着用、コロナ防止で効果 米CDCが実験」
過去記事【正しいマスクのつけ方・はずし方】