~腸内環境と免疫力~
2016年12月28日 12:00
肌寒い季節。周りには風邪をひいている人も増えてきたのではないでしょうか。風邪が冬に多い理由として、空気中の乾燥があげられます。風邪の原因は80~90%はウイルスです。ウイルスは空気中の水分が多いと、チリやほこりと一緒に落ちますが、空気が乾燥している冬場は長時間空中に漂うことになります。ウイルスを死滅させる薬は今のところありません。風邪薬は対症療法であり、ウイルスを撃退するのは自分の免疫力なのです。
『免疫力を上げるには、腸の健康がかかせません』
風邪予防に大切なのは免疫力です。免疫力の活性化は、腸が健康かどうかにかかっています。腸の粘膜の表面積は全身の皮膚のおよそ200倍とも言われています。腸は飲食物に含まれる栄養分を吸収する一方、細菌やウイルスは感染を防ぐために便として排出しなければなりません。そのため、血液中に流れる免疫細胞の多くが腸に集まっており、免疫のシステムを形成しています。人の身体の全免疫システムの70%は腸に集中していると言われています。
~免疫力を高める方法~
1 体温を上げる
体温が上がると、血流の流れが良くなり免疫力がUPします。これは、免疫機能を持った白血球が身体中を巡ることで、異物を発見・駆除する事が関係しています。
2 ストレスをためない
「病は気から」といわれるように、免疫にとってストレスは大敵です。
ストレスを受けると自律神経のバランスが崩れます。自律神経の乱れは、食欲不振や血行不良を引きおこすのです。野菜がたっぷりの鍋を家族で楽しく食べるという冬ならではの光景も、栄養バランスだけでなくストレス解消の面からも免疫力の向上につながります。
~腸の健康に良い食事のポイントとは?~
1 食物繊維の多い食べ物
食物繊維は、ごぼう・海藻類・さつまいもなどに多く含まれます。便秘の解消につながるため、腸内の環境を良好に保つことが出来ます。
2 体温を上げる食べ物
免疫力UPする為に体温を上げることが良いと前述しましたが、体温を上げる食べ物として唐辛子やキムチなどがあります。これらの食材を食事に組み込むことで身体は温まりやすくなります。
3 食事はよく噛んで食べる
吸収を良くするためには噛むことが大切です。目安は30~40回です。唾液が多く分泌され胃液や胆汁ともよく混ざり、消化吸収が良くなります。
4 お酒を控え、運動を生活に取り入れる。
お酒を飲まれる人は、一杯減らしてヨーグルトドリンク・ぬか漬け・キムチなどの発酵食品を取り入れると腸の健康に役立ちます。また、ウォーキングなどの生活の習慣に取り入れるのも便秘の改善につながり効果的です。
~まとめ~
免疫力の低下は、風邪だけでなく様々な体調不良へと繋がります。体調を崩しやすい今の時期、美味しく栄養を取って免疫力を向上させ、風邪知らずの身体で元気に冬を乗り切りましょう。


