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認知症について①『認知症って何?』

2019年3月19日 09:32

認知症の人への対応と介護のポイントと症状を悪化させないためには… ある日、家族が認知症とわかったら?認知症は本人にも家族にも切実な問題です。認知症という病気を正しく理解し、誤解や偏見なく対応することが求められます。また、認知症の症状や原因を知ることで、予防や初期段階の対応に生かすことができます。認知症の高齢者を家族介護することは容易ではありません。どうすればいいのでしょうか。今回は認知症の人への正しい対応方法をご紹介します。   認知症って何?もの忘れとどう違うの? 認知症とは何でしょうか。もの忘れとはどう違うのでしょうか。まず認知症を理解するための基礎知識をお伝えします。  ●認知症とは?認知症という名称は、特定の病名ではなく、記憶などの情報をつなぎ合わせて適切に判断することができなくなっている状態を指します。以前は「痴呆症」と呼ばれていましたが、痴呆には「愚か」という意味もあることから、「認知症」と呼び方が変わりました。 体験したことの一部を忘れるのは、いわゆる「もの忘れ」です。例えば、昨日の食事は何を食べたかをふと思い出せないことはあっても、何かを食べたことは覚えています。落ち着いて記憶をたどると何を食べたか思い出せるでしょう。 しかし、認知症が進行すると、食べたものだけでなく、食べたこと自体を忘れてしまったり、メニューを教えられても思い出せなくなります。このように一般的なもの忘れと違い、認知症では日常生活にも支障が及びます。   ●認知症の種類認知症は、原因となる疾患によって種類が分かれます。  【アルツハイマー型認知症】 認知症の中で一番多いとされ、脳に特殊なたんぱく質が溜まると生じると考えられています。症状としては、近時記憶の障害が目立ちます。例えば、昨日のことは思い出せないが、若い頃に習得した知識や身のこなしは忘れていないというのが典型です。  【レビー小体型認知症】 アルツハイマー型認知症に次いで多く、レビー小体という特殊な物質が脳の神経細胞内にできることが原因で、幻視や見間違いが生じるとされます。無表情や筋肉がこわばり転倒しやすくなるパーキンソン症状が現れることも特徴です。  【脳血管性認知症】 脳血管疾患(脳梗塞や脳出血など)が原因で発症します。身体のマヒや嚥下(えんげ=食べ物を飲み込むこと)障害、言語障害などが現れます。特殊なたんぱく質の蓄積が原因と見られるアルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症については、たんぱく質の蓄積を抑えたり除去する薬が開発されて使用されています。また脳血管性認知症には血管障害を治療する薬が用いられます。  

次回 認知症②『あなたの親は大丈夫? 認知症の主な症状』に続きます。

 

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