東京総合保健福祉センター 江古田の森

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声かけ①

2019年12月25日 16:41

皆様は友人と会ったときどんな声掛けをしますか?

後ろから大きな声で声をかけられたら驚いてしまいますし、声を掛けずに後ろから肩を叩かれても驚くことでしょう。

また、友人から目的や行先を告げられずに連れまわされたら不安になってしまうでしょう。

今回はそんな「声かけ」について学んでいきましょう。

 介護現場での声掛け

介護の現場では、「移乗・移動・食事・入浴・着脱・排泄介助」等を毎日行っています。これらの介助動作をする際の「声かけ」は、相手に安心してもらうための心の準備といえます。とくに高齢に伴い介護が必要になると、心身の低下が顕著にみられ「心と体のバランス」がくずれ様々なストレスを感じることがあります。大切なことは、相手の自尊心を傷つけたり不快感を与える言葉に気を遣い注意して声掛けすることが重要です。

介護を受ける側の視点で考えてみると「声かけをする」と「声かけをしない」とでは大きな違いがあります。下記に例を参考にしてください。

例)ベットで寝ている利用者の離床介助をする際「朝の起床編」

「おはようございます〇〇さん」、 「体調はいかがですか」 「よく眠れましたか」 「朝食の時間になりましたが、起きられますか」

などの声かけをした場合と、逆に何も声かけせずに介助をするのとでは、どちらが利用者にとって気持ちがいいのでしょうか?

もちろん前者の方が「気持ちよく」「離床したい」と感じるのではないでしょうか。後者の介助者(声かけなし)では、利用者に警戒感をもたれ介助を拒否されることもあります。

これらはほんの一例ですが、実際の介護現場でもよく見られます。介助の際に声かけをしっかりとすることで信頼関係を築き安心感を持っていただけるようにしましょう。また、言葉づかいや声かけ時の視線にも注意が必要です。

 

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認知症の方への「声かけ」や接し方

認知症になると脳の機能低下により会話が少なくなることがあります。そこで、積極的に声をかけて昔遊んだ子供のころの話や、若いころの記憶を引き出すことで、脳が活性化され認知機能が改善されることがあります。

認知症になると判断力や物を認識する脳の機能が低下していますので、声かけする時はゆっくり「分かりやすい言葉」で話しましょう。

認知症の方は、同時にいくつもの言葉を理解できないことが多く、会話や声かけをする時は、一度にいくつものことを話さず簡単な言葉で話す事を心がけましょう。

認知症の方は、最近の話を記憶することが苦手なことがあります。しかし、昔のことを覚えていることが多く記憶も昔へと逆行していきますので、過去の記憶を引き出してコミュニケーションを増やしていくといいでしょう。

次回 声かけ②【スピーチロック】に続きます

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