『おむつかぶれについて』
2016年8月10日 12:00
おむつを着用している方や、パットを使用している方の皮膚トラブルで多い「かぶれ」についてお話します。
1 「皮膚のかぶれ」を予防する方法
➀早めにこまめに、おむつやパットを交換する。
おむつ交換の時間を見直し、出来る限り不衛生な状態が長く続かないよう、汚れたら早めに交換するよう心掛けましょう。
②摩擦に気を付ける
高齢者の皮膚は、一般の人に比べて弱くなっています。拭き取りの摩擦だけでも、かぶれの原因になってしまいます。
尿や便をお湯で流した後、軽く抑えるようにおむつをするだけで良いかと思います。又、尿取りパットを外す時に引っ張って引き抜くのはやめましょう。やはり皮膚を傷めてしまいます。
③皮膚を乾燥させる
おむつの中が蒸れた状態が続くことは良くないことです。おむつ交換時に、ドライヤー(弱風)等を使用して皮膚を乾燥させることをお勧めします。
④おむつやパットの素材が肌に合っているのか検討してみる。
素材によっても肌荒れを起こす原因になりますので、その方に合っているのものか考えながら製品を使い比べてみて下さい。
2 おむつかぶれを起こしてしまったら…
上で述べた①~④をおこなってみて下さい。他には、おむつかぶれの薬が薬局でもいくつか売っていますので、薬を使ってみるのも良いかと思います。
3 それでも、おむつかぶれが治らなかった場合は?
上記方法を用いたり、薬を使っても治らなかったり悪くなってしまうような場合は、カンジタ菌というカビ
が原因で皮膚炎を起こしているのかもしれません。
おむつかぶれとカンジタ皮膚炎は良く似た症状が現れますが、カンジタ皮膚炎におむつかぶれの薬を使って
もかぶれは治りません。その場合、皮膚科の先生に一度見て頂き、病気に合った処方をして頂きましょう。
皮膚のケアは同様にやって頂ければ良くなると思います。
まだまだ暑い日が続きそうです。おむつをこまめに交換して、トラブルなく夏を乗り切りたいものですね。