冬に負けない身体づくり ~免疫力を高めよう!~
2016年12月14日 13:00
最近、急に肌寒い日が続いています。風邪が流行っているという話も聞きますが、皆様はいかがでしょうか。
まだ体調を崩していないという方も、これから冬に向かってより一層寒い日が増えてきますので、体調管理には十分注意が必要です。今回はそんな寒い冬に負けない身体づくりをテーマに、免疫力アップのための食事についてお話をしていきたいと思います。
腸の健康を保とう!
免疫力の活性化は、腸が健康かどうかにかかっています。腸の粘膜の表面積は全身の皮膚のおよそ200倍とも言われています。腸は飲食物に含まれる栄養分を吸収する一方、細菌やウイルスは感染を防ぐために便として排出しなければなりません。
そのため、血液中を流れる免疫細胞の多くが腸に集まっており、免疫のシステムを形成しています。人の体の全免疫システムの70%は腸に集中していると言われています。
<腸の健康に良い食べ物>
■納豆・ヨーグルト・キムチ・味噌などの発酵食品
乳酸菌などの善玉菌を腸内に増やし、その働きを活発にしてくれます。
また乳酸菌のエサとなるオリゴ糖を一緒に摂ると、より整腸効果が期待できます。
■ごぼう、さつま芋などの根菜類やひじき、ワカメなどの海藻類など食物繊維の多い食品
腸の働きを刺激し、有害物質の排泄を促進したり、善玉菌を増やす働きがあります。
身体を温めよう!
免疫細胞は血液を通って身体中を循環し、ひとたび体内に異物を発見すると免疫細胞が血液中を流れて集まり、異物を除去するように働いています。しかし身体が冷えてしまうと、血液の流れが悪くなり異物を発見しても速やかに免疫細胞が集まれなくなってしまいます。
つまり免疫細胞を適切に働かせるためには、身体を冷やさないことが重要になります。気温の低い冬は厚着をして外気から身体を守ることも大切ですが、身体を温める効果のある食べ物を摂って、身体の中から体温を上昇させることも効果的です。
<体を温める食べ物>
■生姜、長ネギ、玉ねぎ、にんにく、トウガラシ
血行を促進する作用がある成分が含まれており、身体を温める働きがあります。
■かぼちゃ、アーモンド、ブロッコリーなど、ビタミンEを多く含む食品
末梢血管を広げ、血行を良くする作用があり、身体を温める働きがあります。
活性酸素を除去しよう!
呼吸から取り込んだ酸素が体内で反応してエネルギーが作られる過程で、体内で有害物質が生じる原因となる活性酸素という物質が生成されます。活性酸素を除去することで体の免疫力を高めることが出来ます。
<活性酸素を除去する食べ物>
■ジャガイモなどの芋類、各種野菜や果物など、ビタミンCを多く含む食品
人参、ほうれん草などの緑黄色野菜など、β―カロテンを多く含む食品
前項の項目のビタミンEと合わせて抗酸化ビタミンと呼ばれています。
■緑茶、カカオ、ブルーベリー、そば、大豆などポリフェノールを多く含む食品
緑茶のカテキン、ブルーベリーのアントシアニンなどは似た構造を持つ仲間で、総称してポリフェノールと呼ばれます。ポリフェノール強い抗酸化作用があるとして注目されている成分です。
風邪をひきやすい人、ひきにくい人の分かれ目は、身体に抗体力があるかないかで決まります。毎日の食生活で免疫力をアップし、ウイルスなどが体内に侵入してきても跳ね返せるパワーを身につけましょう。




