認知症の方との話し方
2020年9月25日 13:22
認知症の方は症状が進行してくると、今までと違ってそれまでしたことが無かった言動や行動が見られるようになってきます。
人の名前が思い出せなかったり、自分の持ち物のしまった場所が分からなくなることが頻回になるようなことから始まり、さらに進んでいくと家族の顔や名前、今日の日付、直前の行動等も思い出せなくなります。
さらに自分の事も忘れがちになったり、外出して自分のいる位置が分からなくなったりして帰りの道がわからなくなり帰宅できなくなる事もあります。
このようなことが起こると家族の方にはショックや精神的負担が大きくなります。
しかし一番大変なのはその方本人です。認知症の方は心理的に不安になっています。
そんな時家族の方には優しく接してあげて欲しいと思います。
①大きな声で、耳元でゆっくり話す
耳が遠くなり普段の話すスピードだと内容を理解する事ができにくくなってきます。出来るだけ理解できるようゆっくり話してみて下さい。
②相手の言動を否定したり、叱ったりしない。
本人にとっては言ったことや、した事をこちら側が実際していないので否定しても本人は理解できずより困難してしまいます。
③目線の高さを合わせて会話をする。
車椅子やベッドで生活している人には、立って話しかけられると見下されたり、不安に感じたりする事があるので同じ高さの目線で話しかけて下さい。
認知症の方は自分を理解してくれる人を頼りにしますので、できるだけ安心感や信頼感を築けるように話してみて下さい。