ご自分の身体年齢を知りましょう!!
2020年9月26日 12:30
今回は、健康100年時代到来!!
ご自身の身体能力を知ることで日常生活での運動や健康に対して意識を高めるきっかけになればと思い、比較的簡易的にできる身体検査を3つ(握力検査・片脚立位検査・CS-30)ご紹介致します。
基準値を参考にご自身の身体年齢を知りましょう!
①握力をどうして測るの?
→握力は以前からスポーツや医療現場で腕の筋力の参考値として測定されてきました。
現在は脚の筋力やバランス感覚、歩行の耐久性にも関係があるとされており、この検査は中高年から高齢者の大まかな体力やバランス感覚の把握に有用であるといえます。このような能力の低下は高齢者の転倒リスクの増加につながり寝たきりの原因となることもあります。
介護者として今の自分の体力を把握し、無理をしない介護の為にも重要なことです。
項目 |
性別 |
高い |
やや高い |
普通 |
やや低い |
低い |
握力(kg) |
男性 |
33.1以上 |
29.3以上 |
25.4以上 |
21.0以上 |
20.9以下 |
女性 |
22.5以上 |
20.0以上 |
17.7以上 |
15.0以上 |
14.9以下 |
②片脚立位をどうして測るの?
片脚立ちを何秒できるかを計ります。片脚立位は左右の脚で行う事により簡易的なバランス能力を評価する指標となります。種類としては目をつぶって行う閉眼片脚立位と、目を開けて行う開眼片脚立位の2種類があり、高齢者の方の場合は開眼で行うことが一般的です。
バランスを崩した時のために、近くにつかまれる物がある場所で行いましょう。
指標:目を開けて片足立ちをする場合
1)15秒未満→ロコモティブシンドロームの可能性あり
2)20秒以下→転倒リスクが高まっている可能性あり
※ロコモティブシンドロームとは?
→高齢に伴う運動機能の低下によりバランス能力や移動能力の低下が生じ、閉じこもりや転倒リスクが高まった状態のこと
③椅子立ち上がりテスト(CS-30テスト)とは?
→30秒間で椅子からの立ち座り動作を何回行えるかの検査で、脚の筋力を簡便に評価できるテストです。このテストの利点は、秒針のついた時計(またはストップウォッチ)と椅子(高さ約40cm)があれば自宅でも簡単に行えるということです。
脚の筋力は、加齢にともない低下することはよく知られています。"老いは脚から"といわれますが脚が老いるとなぜ体や心が老けるのでしょうか?
脚が老けると出不精になったり、階段を上らずにエスカレータやエレベータを使うといったことを繰り返します。そうすることで脚の老化が加速し、身体的精神的な老いを感じるようになります。
このように脚の筋力低下は活動的な生活を過ごす意欲を低下させる要因となるため、このテストを定期的に行い日頃から自分の脚の能力を知ることは"老けない"為にも重要なことです。
方法
1.腕を組んで椅子に座る。
2.落ちない程度にお尻を前に出す。
3.両膝は握りこぶし一つ分開ける。
4.かかとを少し引く。
5.立った時、膝・体が伸びるよう注意する。
6.30秒間に何回立ち座りできたか測定する。
※膝に痛みのある方は行わないで下さい。
項目 |
性別 |
高い |
やや高い |
普通 |
やや低い |
低い |
CS-30 (回) |
男性 |
22以上 |
18以上 |
15以上 |
11以上 |
10以下 |
女性 |
22以上 |
18以上 |
13以上 |
9以上 |
8以下 |
☆彡あなたの体力は・・・☆彡
- 握力
低い・やや低い・普通・やや高い・高い
- 椅子立ち上がりテスト
低い・やや低い・普通・やや高い・高い
- 開眼片足立ち
低い・やや低い・普通・やや高い・高い
※ご自宅では握力を測るのは難しいと思いますが、ご参考までに。
※上記はあくまでも指標です。定期的に計ってみて、ご自身の中での変化を見てみましょう。