毎日の食事で整えよう「腸内環境」
2020年10月29日 10:05
腸には数百種類、約100兆個もの細菌が棲(す)んでいます。腸内細菌は健康の維持に役立つ「善玉菌」、病気の原因になる「悪玉菌」、悪玉菌が優勢になると有害になる「日和見(ひよりみ)菌」の3種類に分類されます。腸内で悪玉菌が増えると下痢や便秘といった便通異常や免疫力低下、大腸がんリスクの増大等、体によくない状態になります。善玉菌を増やし、腸内環境を改善するために、毎日の食生活を見直してみましょう。
<高たんぱく・高脂肪の食事に注意>
いわゆる欧米型と言われる肉類やファーストフード中心の食事は悪玉菌を増殖させる原因となります。
<食物繊維で善玉菌を助ける>
食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなり、善玉菌を増殖させる効果があります。穀類、芋類、豆類、野菜類、海藻類、きのこ類を積極的にとりましょう。
<発酵食品で悪玉菌を抑制>
発酵食品は最初から善玉菌を多く含んでいます。食品中の善玉菌の多くは胃酸等で死滅してしまいますが、それらが生成した有機酸は腸まで届き、悪玉菌の増殖を抑制してくれます。ヨーグルトや乳酸菌飲料、味噌、醤油、納豆等がおすすめです。