東京総合保健福祉センター 江古田の森

menu
江古田の森TOP > お知らせ > お役立ち情報 > 冬でも起こる?!脱水症状~重篤な病気にならないために~

お知らせ

お役立ち情報

冬でも起こる?!脱水症状~重篤な病気にならないために~

2021年1月20日 09:04

脱水と聞くと冬にはならない、関係ないと思う方が多いのではないでしょうか?そんなことありません、冬にも脱水には注意しなければいけません。

今回は冬に注意すべきポイント、対策そしてコロナ禍の今だからこそ気をつけなければならない事をお伝えします。

すぐに実施できることがありますので、是非参考にしてみて下さい。

<脱水とは?>

日本救急医学会によると、「体内の水分量が正常以下になった状態」とのこと。

脱水.png

重症化すると・・・

脱水2.png

<夏の脱水との違いは?>

脱水=夏 のイメージがあるかもしれません。しかし!冬にも脱水は起きます。

その理由とは・・・

1.空気の乾燥

冬に起きる気温、湿度が低くなればなるほど、体内の水分量が減ることが報告されています。

気づかないうちにどんどん水分が失われてしまっているわけです。

2.飲水量の低下

夏と違って喉の渇きを感じにくく、汗をかいている実感もない、体が冷えるのが嫌だ、

等の理由から、多くの人の飲水量が減りがちとなっています。その結果脱水となってしまいます。

3.こたつや電気カーペットの使用

寒くなるとついついこたつから動けなくなっていませんか??

電気カーペットなども寝ている間に使用すると、体温調節が上手く出来ずに脱水を招く恐れがあります。

<脱水の原因>

 体内に入ってくる水分量と体外へ出ていく水分量が一定に保たれることで体液のバランスが維持されています。このバランスが崩れて、体内の水分が減少したときに脱水症が起こります。

脱水3.png

バランスが崩れる原因としては・・・

1.筋肉が痩せていて体内に溜めておける水分の量が少ない。

2.内臓(腎臓)の障害によって尿の調節ができない。

3.薬物の影響。

 などが考えられます。

<脱水症の対策>

脱水症は早めの予防と対処が大切です。運動時の発汗だけでなく、季節による気温変化などさまざまな要因でも起こりうる症状です。冬だからといって油断することなく、こまめな水分補給を心がけて快適な冬生活を送りましょう。

1.定期的に水分補給をする

食事以外に1日に約1~1.5リットルの水分を摂取するのが目安と言われています。

定期的に水分補給をするよう促しましょう。喉の渇きは、すでに脱水が始まっているサインです。普段の水分補給には水や白湯をこまめに摂るようにしましょう。水分補給は、フルーツ・ゼリー・水ようかん等の本人の好みや体調に合わせて提供する工夫も必要です。ただし、①カフェインを多く含むもの(緑茶、コーヒー、紅茶、栄養ドリンク、コーラ飲料など)、②アルコール、③糖質の多い飲み物(ジュースやスポーツドリンク)、は向いていないので避けた方が良いです。

本人にのどが渇いている自覚がない場合もあるので、その時は周囲からの声掛けが大事です。起床時・食事前・入浴後・運動後・飲酒後などは、特に水分補給が必要な時です。

2.部屋の湿度や温度を調節する

水分補給と同時に、乾燥から身を守り、水分の蒸発を防ぐということも今の時期は大切です。室内環境を整えることで、体の水分量が保たれます。乾燥しているようであれば、加湿器を使ったり、濡れタオルを干したりして、室内の湿度を上げましょう。同時にウイルス対策もできるので風邪予防にも繋がります。

3.体温調節を行う

暖房の使用で体が温まっているにも関わらず厚着のままでいると汗をかき、体の水分が奪われて体が冷えてしまいます。脱ぎ着しやすい羽織り物で体温をコントロールしましょう。

4.高齢者の脱水症を防ぐには、周囲のサポートが不可欠

脱水症を予防するには、体に必要な水分を定期的に摂取する必要があります。しかし、筋力が衰えてトイレまでの移動が億劫になったり、失禁の経験があったりすると、トイレに行く回数を減らそうと自分で水分の摂取を控えてしまうことがあります。自分でのどの渇きや体の不調に気づきにくい高齢者の脱水症を防ぐには、周囲のサポートが必要不可欠です。

<見落としやすい冬の脱水>

脱水となる要因には、『外的環境』と『内的環境』の2種類に分けられます。

外的環境...体のまわりの環境

内的環境...体の内側の環境

脱水4.png

これらの要因に加え、昨年から新型コロナウィルスの影響で、日常的にマスクを着用するようになってきています。

これにより...喉の渇きを感じにくくなっています!

⇒マスクを着用することで、鼻や口のまわりが隠れており、吐いた息で潤いが保てていると思われがちですが、脱水は起こっています。

喉が乾いていないと、おのずと水分補給の回数も減ってきてしまいます。

水分を摂取しないと血液がドロドロになり...脳梗塞心筋梗塞エコノミークラス症候群などが生じるリスクが上がります。

さらに、冬の季節で注意したいことは≪感染症≫です。新型コロナウィルスだけでなく、インフルエンザウィルスやノロウイルス・ロタウイルスにも気をつけていただきたいところです。

<あわせて冬に気をつけたいこと>

  • インフルエンザ

⇒高熱が出た場合、体温調節のために発汗することから体液を失いがちになります。

  • ノロウイルスやロタウイルス

⇒ウィルスを体外に排出するために生じる下痢や嘔吐により、体の機能維持に大切な体液を体外に一挙に大量に排出している状態となります。

脱水によりさらに重篤な病気にならないよう

こまめな水分補給を心がけましょう!

見学お待ちしています

「施設見学お申し込み」フォームからご予約をお願いいたします。
お急ぎの方は、お電話でお気軽にご相談ください。

施設見学毎月実施中
施設見学お申し込み