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認知症について知ろう!!

2021年4月21日 09:40

①認知症と物忘れの違いは?

誰しもが年齢とともに、もの覚えがわるくなったり、人の名前が思い出せないことありませんか?こうした「もの忘れ」は脳の老化によるものです。しかし、認知症は「老化によるもの忘れ」とは少し違います。認知症とは病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態をいいます。

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②認知症を占める4大認知症

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認知症と診断される際、約9割が4大認知症と呼ばれる認知症に分類されます。

それぞれの認知症はどのような特徴を持っているか、原因と主な症状を簡単に紹介します。

アルツハイマー型認知症

原因:

記憶に関係する「海馬」という部分を中心に脳全体が萎縮していき、脳の機能が低下していきます。原因として、脳内にアミロイドβというタンパク質が異常に溜まっていき、脳の神経細胞を損傷させていると考えられています。

主な症状:

今日の日付や今いる場所などが分からなくなってしまいます。判断能力も低下してしまうため、買い物行った際に、何を買いに来たか忘れたり、家まで帰れなくなってしまったりします。新しく経験したこと等は記憶出来ずにすぐ忘れてしまいます。

脳血管性認知症

原因:

脳梗塞や脳出血など、脳血管に障害が起きるとその周りの神経細胞に血液が行き届かなくなり、脳の機能を低下させてしまい、認知機能の低下を引き起こします。

主な症状:

脳がダメージを受けた場所によって、覚えてられる内容や忘れてしまう事などが変わります。また、感情の起伏が激しくなり、怒りやすくなったり、泣きやすくなったりもします。脳の障害のため、手足に麻痺が残ったり、言語機能にも障害が残っている場合もあります。

レビー小体型認知症

原因:

脳の神経細胞の中に「レビー小体」という特殊なたんぱく質が脳内に現れると、脳の機能が障害されてしまいます。

主な症状:

他の認知症と同じく、記憶障害や日時、場所などの記憶が分からなくなります。また、パーキンソン症状(足がすくむ等)がみられたり、幻視が見えたりします。自律神経障害なども見られるようになります。

前頭側頭型認知症

原因:

脳のなかの前頭葉と側頭葉の神経細胞が少しずつ壊れていくことによって、いろいろな症状が出てくる認知症です。なぜ起きてくるのか、原因ははっきりとはわかっておりません。

主な症状:

他人へ配慮することができなくなったり、自分の思い通りに行動してしまったりと、性格の変化や行動異常がみられます。初期症状では認知機能の低下は見られにくいです。

③認知症を防ぐためには

〇生活習慣の改善を目指そう!

認知症は糖尿病、高血圧、高脂血症などの疾患を持っている方に発症しやすい傾向があります。これらは血管にダメージを与える病気の一種です。また、脳梗塞などを起こせば、血管性認知症になる恐れがあるため、それらの早期の改善・治療が大事になります。生活習慣を改善させていくための予防対策を挙げていきますので参考にしてみてください。

 

Ⅰ.適度な運動

 認知症予防には適度な運動も大切で、運動を行うことで生活習慣病の予防にもなります。

例えば、散歩やラジオ体操、いつもより少し早く歩くなど日常の生活の中に無理なく取り入れられる運動から、毎日の運動習慣に繋げてみてはいかがでしょうか。

Ⅱ.バランス良い食事

食事はバランスの取れたものを取りましょう。魚には血液サラサラ効果のあるEPAや、脳の神経細胞を構成するDHAなどが豊富です。野菜には動脈硬化を予防する抗酸化物質などが豊富で、オリーブオイルなどにも入っています。血糖値コントロールに一役買ってくれる食物繊維も大切です。海藻やきのこ類などは毎日少しずつ取り入れてみましょう。和食・日本食って意外とバランスの良い食事として注目されているのを知っていましたか?

Ⅲ.役割や生きがいを持つ

日々の生活に生きがいを感じたり、人とコミュニケーションを取ったりすることも必要です。コミュニケーションをとる事で、脳への刺激が増え脳機能が活性化するため、認知症を発症しにくくなります。例えば仕事は可能であれば続けて、お孫さんの面倒を見る、町内会の役員をするなど、自分の役割を見つけてみましょう。習い事や趣味も、生きがいを持つという点でとても有効です。

④最後に

多くの病気にも言えますが、認知症でも早期の発見が大切です。現在、新薬の開発が進み、認知症の原因疾患を根本的に治す研究が進んでおります。そのため認知症に至る前段階で気づいたり、すでに認知症に発展してしまっていても、早い段階で気づければ、これまで述べたような手段や薬を使って症状の進行を遅らせ、自分らしい生活を維持する期間を延ばすことができます。
 少しでも気になる症状が見られたら、専門医を受診してください。早期であればあるほど自分らしい生活を続けられる可能性が高くなります。気になり始めたり、家族から提案された際には是非、物忘れ外来などの専門医への受診をお勧めします。

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