介護靴の選び方
2021年7月 6日 10:12
病気や怪我で歩行が困難になった時や、年齢を重ねて歩くことに支障がある時に便利な靴が介護靴です。歩行時の負担が少しでも軽くなるようにデザインされています。リハビリの際に利用が可能なものもあります。
○介護靴の目的
様々な不自由を抱えた方が、少しでも快適に過ごせることを目的にしています。
1.加齢による歩行の変化に対応
2.合わない靴による足のトラブルを防止
3.半身麻痺、むくみ、装具着用などに対応
4.体調が悪い時でも安全に履ける靴が必要
5.病院内などでリハビリをする時にも必要
○介護靴の特徴
身体に不自由を感じている方が、少しでも負担を感じずに歩けるよう考案されています。
1.履いたり脱いだりしやすいデザインになっている
2.室内用の介護靴は柔らかく軽いものが多い
3.幅がかなり広いものもある
4.つま先とかかとを上げたデザインが多い
5.屋外用、室内用、院内リハビリ用等種類は豊富にある
6.左右サイズ違いや、片足だけで購入できるものもある
○介護靴の選び方
自分に合った靴を履き、転倒を予防し、生活範囲を広めましょう。
1.むくみ・腫れのある方
・履き口が広く、足入れがしやすいこと
・素材が柔らかく、足当たりがやさしいこと
・むくみの程度によってサイズ調節ができること
2.外反母趾の方
・靴の先や幅が広く、つま先を圧迫しないこと
・ヒールが高すぎないこと
・親指の付け根にあたる部分が、伸縮性のあるソフトな素材を使用していること
・靴の中で足が前へ滑らないように、甲バンドや紐等で足首や甲をしっかり固定できること
3.リウマチがある方
・素材が柔らかく、足当たりがやさしいこと
・できるだけ靴の空洞が広く、中生地の縫い目等が当たりにくいこと
4.すり足歩行の方
・つまずくことなく歩行がしやすいように、つま先に約15mm以上の適度な反り上がりがあること
・靴底の滑り止め加工が、すり足歩行を助長することにならないこと
・軽くて足の衝撃を和らげてくれる靴底であること
5.装具をお使いの方
・装具を付けた状態で足のサイズを測ること
・足入れ時に十分に履き口が開くこと
・ベルトなどでしっかり締められ脱げにくく、足元を保護できる構造になっていること
・中敷きの取り外しができ、取り外しを調整できる仕様になっていること
・サイズの調整が柔軟にできること
・右足と左足で違うサイズでも購入できること