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食欲のしくみ  ~デザートは別腹!?~

2021年10月20日 09:00

 ○○の秋とよく言いますが、その代表はなんと言っても「食欲の秋」!!ついつい食べ過ぎてしまう人も多いのではないでしょうか。なぜ食べ過ぎてしまうのか?今回は食欲のしくみの話です。

 食欲は脳の視床下部にある摂食中枢と満腹中枢によってコントロールされています。摂食中枢が空腹感を生み出し、満腹中枢は食べすぎを防いでいます。これらの中枢の働きは生理的に起こる場合と感覚的に起こる場合があります。

【生理的な食欲】

  • ○血糖値の低下で食欲がわく●○ 血液中のブドウ糖濃度を「血糖値」と言います。血糖値は食後上昇しますが、だんだんと低下していきます。この血糖濃度低下に摂食中枢が反応し食欲がわいてきて、逆に血糖値が空腹時の2倍以上になると満腹中枢が反応し食欲がなくなります。早食いで食べ過ぎてしまう人は、血糖値が上がり満腹中枢が満腹のシグナルを送る前にたくさん食べてしまうので、食べ過ぎになってしまいます。食べ過ぎないためには、時間をかけてよく噛んで食べることがひとつの手です。

【感覚的な食欲】

  • ○おいしい情報で食欲がわく●○ 肉を焼く「ジュー」という音や香りで食欲がわいた経験がある人も多いと思います。食欲は食べ物の味や見た目、香り、食感、料理を作る音、食事をする雰囲気によっても影響を受けます。食べ物やその周囲の情報は口や目、鼻、耳などから脳に集まり、過去の食体験の記憶・知識なども総合され、おいしい・まずいなどの判断が下されます。よく「デザートは別腹」と言いますがおなかがいっぱいでもデザートを食べられるのは「甘いものはおいしい」という記憶・知識により摂食中枢が刺激されるからです。一種の錯覚のようなもので本当に空腹であるわけではありません。このようにおいしい、まずいという記憶・知識がそれぞれの中枢を刺激し、食欲が調節されているのです。

いよいよ秋本番、食べ物の美味しい季節になりました。食べ過ぎに気をつけながら、旬の味覚を存分に味わいましょう!

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