東京総合保健福祉センター 江古田の森

　『アンチ・エイジング』... 最近よく耳にする言葉です。「抗加齢」ともいいますが、老化を防ぐ、若々しさを維持するということです。性別を問わず、興味をもっている方は多いのではないでしょうか。

だれしも老化は起こりますが、体内から老化が始まります。これが進む大きな原因は「活性酸素」。体内に取り込んだ酸素が変化したもので、様々な細胞と結びついて壊す性質を持っています。これは酸素を吸っている以上（生きている以上）誰にでも生じるものです。

ただ、紫外線やストレス、タバコ、過度の運動などの二次的要因によってこれを増やしてしまい、老化を進めてしまうことがあります。

そこで注目されているのが、活性酸素を除去する効果があると言われている「抗酸化物質」なのです。「抗酸化物質」は体内でも産生されますが、20代をピークにして低下してしまうため、体外から摂取することがオススメです。

抗酸化作用があるのは、ビタミンC、E、β-カロテンのほか、色素成分のカロテノイド、フラボノイドやポリフェノールなどです。

＜おすすめ食材＞

抗酸化物質を含む食品（＝アンチ・エイジングフーズ）の一例を表に示します。ぜひ毎日の献立作りの参考にして下さい。抗酸化食品を有効にとるポイントは、特定の食品をたくさん食べるのではなく、多種類の食品を多様に組み合わせて食べることです！

抗酸化物質	含有する主な食品	抗酸化物質	含有する主な食品
ビタミンC	果物、野菜	カテキン	茶、ココア、チョコレート
ビタミンE	果物、野菜、ナッツ類、 オリーブオイル、鮪、鯖	フラボノイド	なす、柑橘系果実、玉ねぎ、ブロッコリー
ｺｴﾝｻﾞｲﾑQ10	レバー、アボガド、ピーナッツ、鰯	アスタキサンチン	鮭の赤身、イクラ、カニ、エビの殻
アリシン	にんにく	イソフラボン	大豆、味噌、醤油
クルクミン	ウコン	リコピン	トマト、スイカ
カロテノイド	緑黄色野菜、海藻類	クエン酸	黒酢、梅干し
セサミノール	ごま油	フィチン酸	発芽玄米などの穀類