第4回 認知症の人と住まいと変化について
2026年8月 3日 10:05
ある朝起きたら知らない場所であった。
このとき、一瞬でも不安に感じるのではないでしょうか。
私たちは、すぐに「そういえば、昨日から旅に出ていてホテルに泊まったんだ・・・」と思い出すことが出来ます。
しかし、記憶障害がある方の場合、今いる場所に来た理由もどうやってきたかも思い出せないということになります。
認知症の人が入院したり施設に入所されたときに感じることだと思います。
このような環境の変化は認知症の人はストレスを感じ精神的にダメージを受けやすいといわれています。
施設入所の際に入所することを本人へ知らせず入所される方がいます。
ご家族は家に帰れないことを伝えるのがかわいそうと感じて伝えられないそうです。
ご本人は非常に驚き不安から怒りに繋がる方もいます。
自分の思いを言葉にすることが難しいなかで精いっぱい自分の戸惑いを伝えようとされる方をみます。
このことから入所を相談されたご家族には事前に本人へ説明することをお願いしています。
その際に「一人では危ないから施設です。」ではなく「なにかの時には助けに来てくれる人がいる」や「地方ではなく子供の近くで今までより会えるようになる」等の前向きな情報を伝えることがその後の生活イメージを受け入れやすくなるのではないかと考えます。
また、自宅で使い慣れたものやいつもの生活習慣を継続することで環境の変化に対する混乱を抑えられる傾向にあります。
引用・参考文献:中島紀恵子.(2024)認知症の人々の看護第4版
