誤嚥性肺炎とは?
2021年12月 8日 10:52
「誤嚥性肺炎」という言葉を聞いたことがありますか?
食事の際、食べ物は私たちの食道を通って胃に入っていきます。
しかし食道のすぐ前には気管があり、加齢や病気などで嚥下機能(飲み込む力)が弱くなってしまうと、誤って食べ物が気管に入ってしまうことがあります。これが「誤嚥」です。
「誤嚥性肺炎」は、細菌が唾液や食べ物などと一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで発症する疾患です。
「誤嚥性肺炎」になってしまうと、発熱や咳、呼吸苦など大変苦しい状態になってしまいます。
特にご高齢の方は誤嚥性肺炎が原因で体力が大きく落ちてしまい、亡くなってしまうことも少なくありません。
またご高齢の方は症状が分かりづらく、気づくのが遅くなってしまうことがあります。
<誤嚥性肺炎を疑う症状>
1、食欲がなく、食事に時間がかかる
2、普段より明らかに元気がない
3、痰がらみがあり、話し声がガラガラしている
4、呼吸が苦しそう
→熱や血圧を測って、かかりつけの医師や周りの医療関係の方に相談しましょう!!
★「誤嚥性肺炎」を予防するために ★
①食べ物や飲み物を工夫して、「誤嚥」を防ぐ
→やわらかい食品や、水分にとろみをつけるなどの工夫をしてみる
②口腔内を清潔にしておく
→誤嚥したときに口腔内に雑菌が多ければ肺炎になりやすくなります
③胃から食道への逆流を防ぐため、食後2,3時間はできるだけ横にならないようにする
→逆流し吐いてしまうと、それを誤嚥してしまい、肺炎となることが多いです
④肺炎にかかりにくい、かかっても治りやすい体力をつけておく
→なによりも、元気な体であれば誤嚥しても肺炎になる可能性は低くなります普段から運動をこころがけ、元気な体を維持することが理想的です