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自室に潜んでいる転倒リスクの高い所!

2022年2月24日 11:53

御自宅の危険場所を把握して、転倒リスクを少しでも減らしましょう。

今回は、その中でも寝室・居室の中での危険場面をお伝えしたいと思います。

➀カーペット等の敷物

冬は特に寒い事もあり、厚めのカーペットや電気カーペットと二重で敷かれる方も多いと思います。そこで転倒リスクのある場所が、フローリングとカーペットの境目です。躓きやすい場所の1つです。特に摺り足の方などは、躓くリスクが高いです。

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⇒考えられる対処法

・カーペットを敷かず、ルームシューズや滑り止めの付いた靴下などを履く。

 ※脱げ易い靴や、滑る靴下も転倒リスクにつながる為、使用する際はリハビリ等の

   専門職に相談して決めるのも良いと思われます。

・薄いカーペットに変える。カーペットが動かないように床用両面テープにて固定する。

・カーペットが分厚い際は、カーペット用の段差解消用のスロープなどもあります。

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②床に置いてある電気コードや小物類

電動ベッドや電気カーペットなど電気を必要とする家具・家電なども置いてあるかと思います。歩く動線上にコンセントや小物が置かれていたりすると、躓いてしまうリスクがあります。

⇒考えられる対処法

・コンセントや小物類は歩く時に通る所には置かない。

・コンセントの様なコード類はまとめて束ねるなどしておく。

・小物類は床には置かないようにする。

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③敷居

元気な時は気にならなかった敷居などの段差も躓く危険性が高いです。1センチ未満の段差でも、身体機能が落ちてくると、足を取られる事があります。

⇒考えられる対処法

・敷居などの低い段差にも対応できる、スロープなどを付ける。

・段差のある所に目が行くように、目印となる蛍光テープなどを貼る。

④部屋の明るさ

夜間、トイレに行きたくなって、暗い中歩かれる方もいるかもしれません。暗闇の中での歩行は、暗闇に目も慣れていないため、バランスを崩してしまったりする可能性が高いです。

⇒考えられる対処法

・手摺りを設置する。また暗闇でも手摺りが分かる様に、暗闇で光る蛍光テープを貼る。

・足元を照らす、センサー式ライトを付ける。

・夜間の移動が危ない際は、ポータブルトイレや尿器などの活用も考えられます。

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⑤その他、転倒リスクの要因とされている事

・薬の副作用

⇒夜眠れない方も多く聞かれ、眠剤を内服されている方もいるかと思います。また薬の副作用でも眠気を催すものもあるかと思います。眠気が強い際は無理に歩かない事が良いと思われますが、どうしても移動する際は、人に付き添ってもらったり、手すりをしっかり伝って歩くなどすると良いと思われます。

・動く時間帯

⇒転倒報告では、よく明け方や夜間に転倒される話が多く聞かれます。夜間や明け方の寝起きの身体は、日中に比べ思うように動けない状態です。いきなり歩き出すのではなく、まずは布団の中で腕や足を軽く曲げ伸ばしなどしてから動き出すと良いかと思われます。また立ち上がりや一歩目を出す際にはしっかり掴まれるような手摺りがあると安心かと思われます。

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◆◆◆まとめ◆◆◆

 今回は自室内での転倒リスクが高いと思われる場面の紹介をさせて頂きました。手摺りを設置するなどの環境調整も、もちろん大切ですが、危険場面を把握し、注意して生活する事も予防の1つと思われます。この記事を読んで下さった機会に、皆さんもぜひ御自宅の環境を見直してみて下さい。環境調整などで御相談などありましたら、担当のケアマネージャーさんもしくは、区内にある地域包括支援センターに御相談下さい。

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