水分でのムセ
2022年5月25日 09:58
食べ物を嚥下（飲み込み）する機能の低下・障害により、水分や食物が食道ではなく誤って気道へ入ってしまうことを「誤嚥」といいます。
水分（液体）は喉を流れるスピードが速く、気道に入りやすいのでムセやすく、避けられる傾向にあります。
もともと体内の総水分量が少ない高齢者では脱水症を起こしやすくなり、「食欲低下」「意欲低下」「意識障害」にまで及ぶこともあります。
【水分を飲み込みやすくするために ～トロミの使用～】
サラサラした液体に粘性（ねばり）を加えると口の中でまとまり感が出て、動きが遅くなるので舌の上での移動や飲み込みがしやすくなります。
昔からトロミづけといえば片栗粉が一般的ですが、加熱の必要性があるのが不便な点です。
市販されているトロミ調整食品は、食品の温度に関係なく、簡単にトロミづけができるので大変便利です（メーカーや商品によって粉末・液状など様々な種類があります）。
＊食べる方によって適切なトロミの強さは異なります。またトロミを強くつけすぎたものは喉に詰まる恐れがありますので、専門の医師・歯科医師等に相談の上適切にご使用下さい。
