「よく噛んで食事をしていますか?」
2022年8月24日 08:53
現代人の食事は、ファストフードやレトルト食品など、よく噛まなくておいしい食品が多くなりました。
ミンチ状やムース状の軟らかい食べ物が多くなり、1食あたりの噛む回数は、弥生時代に比べて6分の1、また、通常の和食を食べていた頃(戦前)と比較しても、半分以下に落ちているそうです。
噛むということは単に食べ物を食べるだけではありません。
【よく噛むことによって期待できる効果】
①認知症を防ぎ、知能を高める
(認知症を起こすとされるたんぱく質「βアミロイド」は噛む行為が少ないほど多くなる)
②丈夫な歯をつくる(歯根に刺激を与え、骨を支える骨の細胞の新陳代謝をよくする)
③胃腸を健康にする(食べ物の表面積が大きくなり、消化酵素による分解効率がアップする)
④がんや生活習慣病を防ぐ(唾液に含まれる酵素は、がんの引き金になる活性酵素を抑制する)
⑤アレルギー性の病気予防に(消化吸収が促され、アレルギーを引き起こす抗原抗体反応をある程度防ぐ)
⑥美容効果(顔の筋肉や骨が鍛えられ、しわを予防する)
⑦ダイエット効果(唾液が多量に分泌されると満腹中枢が刺激され、食べすぎを防ぐ)
【噛む力を鍛えるポイント(*咀嚼・嚥下に問題のある人は例外)】
・歯ごたえのある材料を使って料理をしよう
・素材はやや大きめに切るのがコツ
・食べ物を水や飲み物で流し込む癖はNG
・食事にはゆっくり時間をかけよう
・ガムを噛むのは効果的
忙しいからといって、柔らかいものばかりを早食いしていませんか?食事は舌で味わい、目で楽しみ、匂いをかぎ、かつ歯ごたえを感じながら食べるもの。ゆっくりと豊かな食生活を満喫し、噛む力を鍛えましょう。