○デュアルタスク(二重課題)で転倒・認知症を予防しよう!
2022年6月29日 08:43
皆さんは、デュアルタスク(二重課題)という言葉を耳にしたことはありますか?
私たちは日常生活の中で、「考え事をしながら歩く」「テレビを観て笑いながら皿洗いをする」「スーパーを歩きながら今日の献立を考える」など、2つのこと(もしくはそれ以上)を無意識に同時に行っています。これをデュアルタスク(二重課題)といいます。そして加齢とともにその処理能力は低下していきます。
低下の一例として「歩行中に話しかけられると、会話に集中するために足を止めてしまう」といったことが挙げられます。この現象がみられると、6ヶ月以内に転倒する可能性が高いと言われています。この転倒リスクを軽減するためのトレーニングを、いくつかご紹介していきます。
椅子に座った状態で、なるべく早く足踏みをしながら単語を思い浮かべます。
最初は5秒から開始して、段階的に10秒程度まで延長します。思い浮かべる単語は
「野菜の名前」「動物の名前」「魚の名前」などの分類に分けたものや、「あ」から始まる
ものなど頭文字を指定して行っても良いでしょう。
●ひとりじゃんけん
あらかじめ「右手が勝つ」というルールを決めてひとりでじゃんけんをします。
両手で「グー、チョキ、パーの形を作る」のと「右手を勝たせて、左手を負けさせる」という複合的な課題になります。
じゃんけん、ポイ!ポイ!で、最初のポイで右手を出し、
ワンテンポ遅れてわざと負けるように左手を出します。
●デュアルタスク(二重課題)歩行トレーニング
歩きながら課題を行います。例えば、
・100から順番に7を繰り返し引いていく
・しりとりをしながら
・コップやお盆の上にボールを置き、持ちながら などです。
※外を歩きながら行う時は、車通りの少ない所を選びましょう。
もし筋力や身体機能に大きな問題がないのにつまずく場合、デュアルタスク(二重課題)能力が低下しているかもしれません。
早めに対策をして、転倒予防や認知症予防に努めましょう!
※引用文献 「白衣のドカタ」 http://pt-matsu.com/