入浴における補助具の紹介
2022年7月26日 09:24
入浴は身体の清潔を保つだけでなく、湯船につかることで同時にリフレッシュ効果を得ることが出来ます。しかし、入浴動作は浴槽への出入りや浴槽内での立ち座りなど滑りやすい環境で複合的な動作を行うため、日常生活動作の中で最も難しい動作といわれています。今回は入浴動作を安全に行えるようにサポートする代表的な福祉用具を紹介します。
①入浴用椅子(シャワーチェア)
一般的な入浴用の椅子より座面が高くなっており背もたれや肘掛け付きの椅子もあります。立ち座りや座位姿勢が安定し洗髪や洗体が行いやすくなる特徴があります。足腰の痛みや筋力低下により立ち座りが困難な方に適しています。
②入浴台(バスボード)
浴槽の縁に台を掛けて設置して座った姿勢で浴槽への出入りを行うことが出来る福祉用具です。足腰の痛みや筋力低下による立位での出入りに不安定な方に有効な福祉用具です。
③浴槽内椅子
浴槽内に置く台で、浴槽内で姿勢を保持するために使用する椅子です。足腰の痛みなどで浴槽の底に座れない場合や麻痺や筋力低下により浴槽の底からの立ち上がりが難しい場合に座面を高くすることで立ち座りを行いやすくするための福祉用具です。
④浴槽内マット
浴槽底に敷き、浴槽から立ち上がる際の滑り止めや入浴時の座位姿勢を安定させ、殿部が前方にずれることを防ぎます。麻痺がある方は麻痺側の足が浮きやすいので座位姿勢を安定させるために使用することが出来ます。
浴室の広さや浴槽の大きさ、高さなどご家庭により環境は様々です。寸法の確認やお身体の状態にあった適切な福祉用具の選定が必要なため、担当のケアマネージャーもしくはお近くの地域包括支援センターにお問い合わせください。