<認知症による食行動>
2023年3月15日 08:05
認知症の方の中には、食事時に注意が必要な行動をする方がいます。
その行動と対処方法について、ご紹介します。
①食べないとき(拒食)
食べる行為を忘れたり、食べたと思い込んで食事をとらなくなることがあります。
・好物を出してみる
好きな食べ物、子供の頃の思い出の郷土料理など、好きなものなら食べることがあります。
・食べられるときに食べたいものを食べる
食事は1日3回だと決めつけず、口に入るものを食べられるときに食べる
②絶えず食べたがるとき(過食)
食事のテーブルから離れて数分もたたない間に食事をしたことを忘れてしまったり、いくら食べても満足感を得られないなど。
・一時しのぎをする
おやつや軽い食べ物を用意しておきます。
・量を減らして、回数を増やす
一度に食べる量を少なくし、何度も分けて食べられるようにします。
③食べ物以外を口に入れるとき(異食)
認知症がすすむと、食べ物を認識することができなくなってきます。土や花、洗剤など、異物を口にしてしまいます。
・目につくところに置かない
目につくところ、手が届く場所に置かないこと、これしか方法はありません。できるだけ目より上に置くようにします。
※対応は早急に
口に入れたことに気がつけば、すぐに対処します。指をかまれてケガをしないように、手近にあるハンカチやタオルなどを指に巻き、グッと口に突っ込んで吐き出させます。その後、口の中を洗います。