深呼吸について
2023年5月10日 08:29
○深呼吸にはどんな効果が?
緊張している時や忙しい時、また不安な時なども「深呼吸をしよう」とよく言われます。深呼吸をすることで、どういう効果が得られるのでしょうか?
まず頭に入れておきたいことは、深呼吸は自律神経のバランスに大きく関わっていることです。自律神経は、循環器・消化器・呼吸器などの活動を調整するために、24時間働き続けている神経です。体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経があります。
不規則な生活やストレスによって自律神経の働きが乱れると、体の器官に様々な不調が現れます。この自律神経のバランスは、深呼吸によって整えることができます。
以下、その効果を挙げていきます。
①リラックス効果
深呼吸は自律神経を整えて副交感神経が優位になるため、緊張や興奮が和らぎリラックスできます。
②ストレス解消
深呼吸で副交感神経が優位になりリラックスすることで、ストレス状態が落ち着きます。
③疲労回復
深呼吸で酸素をたくさん取り込むことで、疲労の回復にも効果があります。
④セロトニンの分泌を促す
深呼吸をすることで、セロトニンという幸せホルモンの分泌を促すことができます。
⑤睡眠の質が高まる
睡眠の質は、自律神経が大きく関わってきます。自律神経が整い副交感神経が優位になると、リラックス状態になり眠りやすくなります。
⑥便秘の解消
深呼吸で副交感神経が優位になると、内臓の働きが活発になります。腸が刺激され、排便を促すことができます。
⑦冷え性の改善
内臓の働きを活発にすることができるので、内臓の血行が良くなり、体温が高まって冷え性を改善することができます。
⑧集中力アップ
脳に十分な酸素を行き渡らせて、血行を良くすることができるからです。余計な緊張やストレスを緩和し、集中力を高めることができます。
⑨ダイエット効果
内臓の血行が良くなることで、脂肪を燃焼させて代謝が上がるためです。
◎深呼吸を正しく行う方法
1.正しい姿勢でゆっくりと息を吸う
背筋を伸ばした状態で、鼻からゆっくりと息を吸い込みます。深い呼吸をする必要があるので、少し頑張ってたくさん息を吸いましょう。
2.お腹をふくらませる(腹式呼吸)
息を吸っている間は、お腹を意識してふくらませましょう。腹部に手を当てるとお腹がちゃんとふくらんでいるか確認しながら行なうことができます。
3.肺にためた息をゆっくり吐く
吸った時の倍の時間をかけて、息をゆっくりと吐ききって下さい。この際お腹を背骨に近づけるようなイメージで絞っていくとやりやすいです。
4.続けて5回行う
続けてできるだけゆっくりと行うことで、徐々に心拍数と血圧が下がっていきます。5回行った頃にはゆっくりとリラックスした状態になります。
深呼吸は意識的に取り入れることで自律神経のバランスを保ち、興奮状態から休憩状態に体をスイッチすることができます。いつでもどこでもできることなので、積極的に行ってみて下さい。
参考文献:深呼吸の効果12選!メリットとデメリット、正しいやり方まで https://shufuse.com/11647
:自律神経の乱れの原因 症状・疾患ナビ/タケダ健康サイト