東京総合保健福祉センター 江古田の森

menu

お知らせ

お役立ち情報

とうもろこし

2023年7月 5日 10:22

 とうもろこしは、米、小麦と合わせて世界三大穀物と言われるほど、世界中で日常的に食べられていて野菜と同じように、さまざまな栄養成分が含まれています。日本人に不足しがちな栄養成分である、食物繊維やマグネシウムも多く、健康面での効能も期待できます。今回は特に注目したいとうもろこしの栄養素を紹介します。

1.jpg

炭水化物

 とうもろこしは、穀類なので栄養成分の中で炭水化物の割合が大きいです。とうもろこしを粉にして主食としている食文化が多いのは、ある程度乾燥しやすい地域でも育つことやエネルギー源の栄養である炭水化物が多いことで、人間が生きていく上で必須の炭水化物を摂り入れることができるという面もあります。白米の栄養成分と比較すると、ご飯100gには40g近い炭水化物が含まれていますが、とうもろこしの炭水化物はおよそ25gになります。炭水化物はエネルギー源として必要な栄養価ですが、ダイエットをしている人には、カロリー過多になる栄養を抑えつつ、ビタミンやミネラル、食物繊維も摂れるので栄養バランスからみても、とうもろこしはおすすめです。

食物繊維

茹でたとうもろこしには食物繊維が3.1g含まれていて、これはほうれん草やかぼちゃなどと近い栄養価です。特に不溶性食物繊維が多く、水に溶けにくい性質の栄養素なのでとうもろこしを茹でて食べても、食物繊維が損なわれることがなく、体に栄養として入りやすいです。食物繊維を摂ることで、腸内環境を整える効能が知られていますが、血中コレステロールや血糖値の上昇を抑える働きをして、心筋梗塞、糖尿病、肥満といった生活習慣病の予防にも役立つ効能があることが分かっています。

ビタミンB1

とうもろこしは野菜の中でも、ビタミンB1の含有量が高くなっています。野菜平均として0.08mgのところ、とうもろこしには2倍近い0.15mgのビタミンB1が含まれています。ビタミンB1は糖分をエネルギーに変えるために働く栄養素で、不足してくると注意力の低下やイライラすることがあります。効能としては、アルコールの代謝や疲労回復にも役立ち、疲れ気味のときにはビタミンB1の栄養価が高いとうもろこし、豚肉、玄米といったものを食べるとエネルギーチャージができます。

ナイアシン

とうもろこしに含まれる栄養素の一つナイアシンも、ビタミンB1同様に野菜の平均的な含有量の2倍以上あります。エネルギーの代謝促進という効能があるため、ダイエット中にもおすすめできる栄養素です。またナイアシンには、皮膚や粘膜の保護をする働きもあるため、口内炎や皮膚の炎症を予防し、目の充血といったものを改善させる効能も期待できます。

ビタミンE

とうもろこしに含まれるビタミンEは、特に発芽部分に多く含まれていますビタミンEは、強い抗酸化作用がありアンチエイジングの効能が期待できる栄養成分です。カロテノイドの一種であるゼアキサンチンという栄養価も含んでいるので、より高い抗酸化作用になります。また血行を促進して、冷え性や肩こりの改善にも期待でき、シミやシワを防ぐなど肌のアンチエイジングにも効能があります。

カリウム

カリウムはとうもろこしにも多く含まれていますが、バナナやアボカドにも多く含まれている栄養素です。カリウムは体内にある余分な塩分であるナトリウムを排出し、血圧の上昇を防ぐ効能があります。そのため、高血圧、脳卒中の予防にも働き、骨密度を上げてくれる効能もあることが分かってきました。とうもろこしは醤油をつけて焼いたり、茹でて塩をかけたりして食べることも多いので、塩分を取り過ぎないためにもカリウムがより役立ちます。

マグネシウム

とうもろこしは、カルシウム、マグネシウムといった骨の成型に必須の栄養価も含んでいます。マグネシウムは穀類や海藻類、ナッツや豆類に多く含まれる栄養素で、かつては日本人も良くとれていた栄養素ですが、現代人は摂取量が減っているといわれています。マグネシウムは便を柔らかくするという効能もあるので、便秘気味な人にはエネルギー源としてとうもろこしを食べることで、ビタミン類と合わせてマグネシウムも摂取でき、快便が期待できます。

〇とうもろこしは収穫したてが一番甘味も強く、栄養価も高いと言われています。収穫から日が経つほどに、旨味は低下し、栄養価も下がってしまいます。とうもろこしは、収穫したてのものを購入して、なるべく早く食べるのが栄養面でもおすすめです

おすすめメニュー:バター醤油香る焼きとうもろこしごはん

2.jpg

材料(2合分)

 ・米 2

 ・とうもろこし 1本    ・バター  20

 ・しょうゆ   大さじ2  ・塩    小さじ1

 ・みりん    大さじ2  ・胡椒   適量

つくり方

 ① 米は30分程浸水させておく。とうもろこしは4等分にして、まな板の上で縦にして包丁で身を削ぐように切ります。

 ② : 熱したフライパンにバターを加えて溶かし、とうもろこしを加えて炒めたら、醤油を加えて焼き色がつくまでさらに炒める。

 ③ : 内釜に浸水した米と、とうもろこしの芯、みりん、塩、お水を加えて炊く。

 ④ : 炊き上がったらとうもろこしの芯を取り出して、しゃもじでほぐす。蓋をして10分ほど蒸らして出来上がり。

 ⑤ : お好みで胡椒をふったり、バターを追加してお召し上がりください。

見学お待ちしています

「施設見学お申し込み」フォームからご予約をお願いいたします。
お急ぎの方は、お電話でお気軽にご相談ください。

施設見学毎月実施中
施設見学お申し込み