介護保険の基礎知識(専門職編)
2024年2月 3日 09:15
介護保険のサービスは実にさまざまな専門職によって支えられています。今回は介護保険に携わる専門職の紹介をさせていただきます。
・医師(かかりつけ医)
要介護認定において意見書を出す、必要なサービスについてケアマネージャーや家族にアドバイスするなど介護を必要とする方の医療面で中枢を担います。介護が必要な方の健康管理も含め、必要ならば訪問診療や往診の対応を行います。
・ケアマネージャー(介護支援専門員)
介護について利用者やその家族からの相談を受け、どのようなサービスが必要か、適切かを選択、提案し、その方の介護サービス全体を管理します。サービス提供においては介護サービス計画書を作成し、家族に分かりやすく提示します。
・介護職員
日常生活を営むのに何等かの介護を必要とする方に実際に介護サービスを提供する専門職です。家庭へ訪問し、身体介護や家事サービスを提供する方を訪問介護員(ホームヘルパー)と呼びます。
・理学療法士(PT)
病気や怪我によって身体に何等かの障害や不自由が生じた人に対し、運動療法、マッサージ療法、電気療法等を通じてリハビリテーションを行う専門職です。
・作業療法士(OT)
身体や精神に障害を持つ利用者に対し、食事やトイレ動作などの日常生活動作の指導や訓練、また仕事や趣味活動などの支援などを行い"その人らしい生活"ができるよう支援する専門職です。
工作や手芸、園芸などの作業を通じて社会参加の手助けをおこなう専門職です。
・言語聴覚士(ST)
言語によるコミュニケーション障害、食事の嚥下、咀嚼に関しての障害のある人に対して、その機能回復のための援助を行う専門職です。
・生活相談員・生活支援員(ソーシャルワーカー)
主にデイサービス、特別養護老人ホーム、老人保健福祉施設といった事業所において、介護サービスが必要な利用者とその家族の相談に乗ります。また、ケアマネージャーやほかの専門職と連絡調整を行うことで、サービスの円滑な実施を支援します。
主な専門職を紹介させていただきましたが、このほかにも実にたくさんの専門職が介護の現場を支えています。