足がつる原因と対処法
2024年5月31日 10:38
「足がつる」という経験をした方は数多くいらっしゃると思います。
日常生活や運動時等、様々な場面で足がつる症状が現れます。その時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?
その原因と対処法をご紹介していきます。1.足がつる原因
(1)筋肉の疲労
例えばいつもより多く歩いた時、立ちっぱなしの作業が長時間あった時等、そういったことでも人によっては足がつるには十分な筋肉の疲労になり得ます。
(2)足の筋力と柔軟性の不足
筋肉が低下すると並行して筋持久力も落ちるので、疲労しやすくなります。普段運動習慣がない人が急に運動すると、筋力が低下した状態で筋肉に負荷がかかり、すぐに筋疲労を起こしてしまうので足がつる状態が起こります。また柔軟性が低下した状態は常に筋肉が緊張状態に置かれやすいので、筋肉の過緊張である足のつりの原因となる可能性があります。
(3)脱水症状
寝ている時に足がつる場合、最も考えられる原因は脱水です。寝ている間の6~8時間は水分摂取をしないうえに、汗を多くかきます。人は一晩で約500㎖の汗をかきますので、寝る前から少し脱水傾向であれば寝ている間や起床時に脱水に陥りやすい状態にあるといえます。日中に激しい運動をした日や、あまり水分摂取が出来ていない日は注意が必要です。
(4)ミネラルの乱れ
ミネラルとは、ナトリウムやカリウム、カルシウムを指し、これらは筋肉が動くのに欠かせないものです。ミネラルが何らかの原因で足りなくなると足がつるという症状が現れます。
2.足がつった時の対処法
では、足がつってしまった時にはどういたらいいのでしょうか?
その大原則は「つってしまった筋肉を伸ばす」ことです。
ふくらはぎがつった時は、膝を伸ばした状態で足首を反らすような動作で、ふくらはぎを伸ばしてあげます。足の裏がつった場合は、指も足首も反らすことで足の裏を伸ばすことが出来ます。
3.足がつりやすい時の予防方法
(1)ストレッチと運動習慣
普段から上記にあるようなストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めます。またウォーキング等の比較的軽い負荷から運動習慣を身につけ、筋力と筋持久力を上げていきます。
(2)水分とミネラルの補給
夏場は汗などからの水分の喪失により脱水になりやすいので、こまめに水分摂取することが重要です。目安として、1日1~2ℓほどの水分を摂取するのが良いでしょう。またバランスの取れた食事の摂取で、ミネラルや塩分などを十分に補いましょう。スポーツの時はスポーツドリンクで摂取することも良いでしょう。
〇最後に
足がつる原因には上記の他にも、神経系や呼吸器系の異常で起きるものなど様々です。つった時の基本的な対処法を知っておくことは非常に重要です。また、何度も同じ症状を繰り返すような場合は病院で相談するのも一つの解決策になります。整形外科や内科に相談してみるのも良いでしょう。
参考文献:「朝日新聞 Reらいふ.net」 「Medical DOC」