「歩行補助具の選び方」
2024年11月26日 09:13
歩行補助具とは、歩行能力を維持するために使用する道具のことを言います。正しい歩行補助具を使用することで足腰の負担を減らし、転倒リスクを減らすことが出来ます。
この記事では歩行補助具のそれぞれの種類の特徴についてご紹介します。
○歩行補助具の種類
歩行補助具は大きく分けて「杖」と「歩行器・歩行車」の2種類があります。
〈杖〉
・T字杖
杖全体の形がTの形をしたものです。軽度の歩行障害や高齢者に適しています。
・多点、多脚杖
3~4点で体重を支えることができ、安定性が高い杖です。立位バランスが不安定な方や歩行練習の初期に用います。
〈歩行器〉
・サークル歩行器
マット部分に腕を置いて移動することが出来る歩行器です。握力や上半身を起こす力が弱い方に適しています。
・ピックアップ型四脚歩行器
両手で持ち上げて前に進ながら移動する歩行器です。歩行器を持ち上げるだけの力が必要ですが、体重をかけることで足にかかる負担を減らすことが出来ます。
・キャスター付き四脚歩行器
前二脚にキャスターが付いた歩行器です。体重をかけると後脚のゴムでストッパーがかかるようになっています。持ち上げて進む必要がないため、上肢の力が弱い方に適しています。
〈歩行車〉
・シルバーカー
キャスターの他、荷物を入れるためのかごがついており、座って休憩することもできます。荷物の運搬を目的としており、屋外歩行での負担を減らすことが出来ます。
・ロレーター
ハンドルがコの字になっており体重をかけやすくなっています。杖やシルバーカーよりも安定性が高く、足腰の弱い方が屋外歩行をするのに適しています。
歩行補助具の選定や使用方法については、専門家に相談することをお勧めします。
〈参考文献〉
・編集 鶴見隆正 隆島研吾 「標準理学療法 日常生活活動学・生活環境学 第5版」
・歩行器・歩行車|福祉用具の選び方|介護用品のレンタルダスキンヘルスレント