誤嚥・誤嚥性肺炎について
2025年1月23日 15:27
誤嚥性肺炎は命の危険がある恐ろしい病気です。2024年に公表された死因順位では 第6位となっており、高齢者にとっては身近な健康問題となっています。そこで誤嚥性肺炎について理解し、今後の予防と健康管理に役立てましょう。
●誤嚥・誤嚥性肺炎とは
誤嚥とは食べ物や唾液、胃液などが誤って気管に入ってしまうことを言います。入ってしまった食べ物や唾液に含まれた細菌が肺に入ってしまい増殖することで誤嚥性肺炎を発症します。誤嚥性肺炎になると発熱、痰、咳、胸の痛み、呼吸苦が続き、高齢者の場合は意識障害、食欲不振、失禁、頻呼吸や頻脈拍で気づくこともあります。誤嚥性肺炎を発症した方々の中には不顕性誤嚥(ふけんせいごえん)というムセなどがなく知らないうちに誤嚥している方もいるため、いつ・何で・どんな姿勢で誤嚥しているかを知る事が重要です。
●誤嚥の予防
1)口腔内を清潔に保つ(口腔ケア)
誤嚥の原因となる痰や唾液を適切に処理し、細菌を少なくすることが重要です。毎日の歯磨き、うがい、義歯の洗浄を行い、常に口腔内を清潔に保ちましょう。
2)食事の工夫
食事を安全に摂取するために食事内容や摂取方法を調整しましょう。
●水分にとろみをつけて飲みやすくする
●食事を刻みやミキサー状、あんかけにして食べやすくする
●しっかりと座って食事に集中する。
●急いで食べずにゆっくり・しっかりと噛んで食べる
3)口・舌・のどの筋力を維持する
食事に必要な筋肉を維持する為にお口の体操を実施しましょう。
●最後に
食事は栄養補給だけでなく、味やコミュニケーションを楽しむという意味合いもあります。毎日の生活をより充実させるためにも適切なケアと誤嚥予防を実施し、より良い食生活を目指しましょう。江古田の森では楽しく安全な食生活を心掛けています。