<口腔ケアと食欲>
2016年6月 8日 11:00
口腔ケアとは狭い意味では口腔清掃(口のなかの汚れ、歯に付着した汚れを除くこと)を指し、広い意味では口腔清掃だけではなく、加齢や病気によって衰えてきた口の機能のリハビリテーションなども含みます。口の中が汚れていたりすると美味しいものも美味しく感じにくくなり、食欲不振に繋がってしまいます。そのため、日頃の口腔ケアが大切になってくるのです。
・食欲が増して唾液がたくさん出るように!
口腔ケアにより口の中が清潔になると、味覚が正常に戻って食欲が増し、体力がついてきます。また口の中が刺激を受け、噛む回数も増えてくると脳の血液の循環がよくなります。このため、認知症の予防や悪化防止の効果が期待できます。食欲が増し、粘膜が刺激を受けると唾液の分泌も増えてきます。唾液には消化を助けたり、免疫力アップにより感染予防等の役割があります。
・しっかり食べられるようになります
口腔ケアは口の中を清潔に保つだけではありません。お口の周りのマッサージやリハビリにより機能が回復し、しっかり食べられ、飲み込めるようになります。それによって誤嚥を防ぎ、体力を回復させます。このように、口腔ケアは全身の健康を守るためにとても大切です。特に体力の低下のみられる高齢者や要介護者の方は、こまめに口腔ケアを行い、いつまでも自分の口から食べられる楽しみを維持しましょう。


