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車椅子の選定について①構造・選定入手後の調整について

2020年2月28日 15:11

「車椅子の選定について」

*今回は車椅子を選定するにあたって知っておくと良い事、注意事項をまとめました!

1.車椅子の構造について(自走式車椅子)

車椅子.png

2.車椅子の種類・選定について:車椅子には用途別にいくつか種類があります。

1)自操式車椅子

後輪が大きく作られており、利用者が自身で操作できるように後輪にハンドリムと呼ばれる取手が付いています。※主な自走式車椅子では後輪にハンドリムが付いており、手で操作するものですが、フットレストを取り外して足で操作する方もいます。

2)介助式車椅子

後輪が小さく、自操式ではないので後輪にハンドリムも付いていないのが特徴です。介助者が操作出来る様に介助用ブレーキが付いています。全体的に小型で軽量となっています。

3)自走介助兼用車椅子

利用者自身が操作出来る様に後輪が大きく作られており、ハンドリムも付いている。またそれに加え、介助者も操作が出来る様に、介助用ブレーキも付いているタイプです。

4)ティルト・リクライニング式車椅子

リクライニング機能とは、座面は維持したままバックサポートとフットサポートが独立して角度を変えられます。またティルト機能とはバックサポートと座面の角度、フットサポートを維持したまま、全体を後方へ傾けることができます。普通型の車椅子では座位保持が困難な方等に主に向いているタイプです。

5)電動車椅子

旅行や買い物等、長距離の外出時に適している車椅子です。操作レバーに関しても様々な種類のものが有りますが、片手でレバーを握り操作出来るものが皆さん良くご存じのタイプかと思われます。他にも顎で操作するもの等の特殊操作レバーもあります。

3.車椅子の調整:車椅子を利用し始める時には、まず自分の身体や身体機能の状態に合うように調整をします。

<購入・レンタルする際に決めておく部分>

1)座面の高さ

⇒膝から足底までの長さ+5センチ程度高いものが良いとされています。クッションを利用される際は、厚みの高さも含めて計算しましょう。また足で操作する際は、操作が行い易い様に座面の高さをやや低めに設定します。

2)バックシートの高さ

⇒バックレストの高さは、座面から脇までの長さより710センチ程度低いものが良いとされています。自走式車椅子の場合は、肩の動きを制限しないようにバックレストを肩甲骨下角より若干低く設定しておきます。

3)座面の奥行

⇒座った時のお尻から膝までの長さに対して57センチ程短く考えると良いとされています。長すぎても姿勢の崩れに繋がってしまい、短すぎてもお尻のすり落ちの危険性が伴う為、注意しましょう。

4)座面の幅

⇒シートの幅は、介助用車椅子と自走式車椅子で適合基準が異なります。介助用車椅子の場合は、対象者の腰幅より45センチ(左右に22.5センチの隙間)程度広いものが良いとされています。一方、自走式車椅子の場合はハンドリムを握ってこぎやすいように、利用者の腰幅より34センチ(左右に1.52センチの隙間)程度広いものが良いとされています。

<購入・レンタル後に調整する部分>

1)アームレストの高さ

⇒座位肘頭高より23センチ程高い位置が良いとされています。また位置を決める際はクッションの厚さも含めて決めましょう。高すぎると肩が上がってしまい窮屈な姿勢となってしまい、逆に低すぎると肘を置こうとした際に身体が前傾姿勢となってしまい姿勢の崩れに繋がります。

※座位肘頭高:座面から肘までの長さです。

2)フットレストの位置

⇒座った時の膝から足底までの長さに合わせます。また床面からは5センチほど以上距離があると良いとされています。フットレストの位置が高すぎると、膝が必要以上に曲がってしまい、お尻に圧が掛かってしまい床ずれの原因にもなってしまいます。位置が低すぎても足底が宙に浮いた状態になってしまい、太腿の裏に圧が掛かってしまいます。

3)背張り・座張り調整(車椅子の種類によって調整出来る物出来ないものがあります)

⇒背もたれや座面部分の張りの強さを調節出来るようになっており、背張りは特に自分の背中の形に合わせることが出来ます。背張り・座張りを調節する事で、安定した座位姿勢を保つことが出来ます。

車椅子の選定について②入手後に注意することに続きます。

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