車椅子の選定について②入手後に注意すること
2020年3月 1日 15:30
前回、車椅子の選定について①構造・選定入手後の調整についてより続きます。
4.車椅子を利用していくに当たって
1)タイヤがパンクしていないか、または空気が抜けていないかの確認。
⇒適宜、タイヤの空気が抜けていないか確認をし、抜けていたら空気入れでしっかり空気を入れましょう。またタイヤの空気入れの部分に付いている虫ゴムが破損していると、空気を入れても抜けてしまうので、その際は虫ゴムを交換してもらいましょう。
2)タイヤの溝が消えてしまってツルツルになっていないかの確認。
⇒タイヤの溝がすり減ってしまうと、滑りやすくなってしまうので、溝が薄くなりすぎてしまっていたらタイヤを交換しましょう。
3)ブレーキが緩くなっていないかの確認。
⇒ブレーキが利かない理由として、①タイヤの空気が抜けている②ブレーキのストッパーとタイヤが接触する位置が離れ過ぎてしまっている③ブレーキ自体の故障、があるかと思われます。②に関しては車椅子の種類にもよりますが、工具を使用して調整する事も可能なので、リハビリ職員に調整してもらっても良いかと思われます。③に関しては福祉用具の方に相談となるかと思います。
5.車椅子の使い方で注意する事:車椅子の故障・利用者の怪我する原因として良く聞く事例
1)フットレストに足を乗せた状態で立ち上がろうとしないでください!
2)立ち上がる際はブレーキを止めてから立ちましょう!
座る際も同様にブレーキは絶対に忘れないでください!
3)車椅子を折り畳む、または開く際には指を挟まないように適切な位置を持って行いましょう!
今回は車椅子の種類について大きく説明しましたが、車椅子の機能の部分に関しても様々な機能が付いています。
どのような機能が付いている車椅子が自分または御家族に合っているのか、車椅子を今後利用される方、もしくは現在使用されている方で相談したいと思われている方は、お近くにいるリハビリ職員や福祉用具の方に相談してみてください!
また安全に楽しく生活を送る為にも、適切な使い方で利用しましょう!