『排泄のトラブルは健康寿命を阻害する』
2017年2月22日 13:00
平均寿命には2つのデータが存在します。1つは「平均寿命」で、これは人が生まれてから亡くなるまでの期間を指します。もう1つが「健康寿命」で、病気などで日常の生活の制限がされずに、健康的で自立が出来るという年齢です。
健康寿命を延ばすためには、厚生労働省が進める健康増進プロジェクト「健康日本21」でも推奨されている「調和のとれた食事、適切な運動、十分な睡眠」の健康の3原則を実践する生活をおくることが大切です。しかし、これを阻害してしまう要因に排泄トラブルがあります。
排泄トラブルを抱える方のうち、「気になって外出を控えた経験がある」方は18.7%、「睡眠に支障がある」方は30.2%、熱中症などのリスクにもなる「水分補給を控えた」方は25.9%というデータがあります。このように、「食事」「運動」「睡眠」の3原則に大きく影響してしまうのが排泄トラブルです。
排泄トラブルには、頻尿・残尿・尿失禁など様々ありますが、今回は尿もれに対してちょっとした運動が有効な場合がありますのでご紹介したいと思います。
★骨盤底筋を鍛えてみましょう!
骨盤の中には内臓が保護されており、その内臓を支えているのが
骨盤庭筋です。この筋肉が弱ると内臓が下がり、膀胱や尿道が圧迫
されて尿もれを起こしやすい状態になります。
骨盤底筋トレーニングの代表例
・仰向けに寝転んだ姿勢で…お腹や背中の力を抜いて、足を肩幅に開き膝を軽く立てます。
・立った姿勢で…机に両手をつき、足は肩幅に開きます。
・腰かけた姿勢で…硬めの椅子に腰かけ、背もたれに背中をつけて足は肩幅に開きます。肩やお腹の力は抜いてください。
上記のうちどれかを選び(仰向けが一番簡単です)、肛門と膣を締め、ゆっくりと5つ数えたら力を緩めます。これを5回~10回くらい繰り返すことで骨盤庭筋が鍛えられます。
適切な排泄ケアやトレーニングをすることで、食事や水分をきちんととり、外出を控えず、夜中に何度も起きないでよく眠ることができるようになれば、健康寿命の延伸につながると思います。
