リハビリコラム『腰痛を防ぐには その③~腰痛の体操~』
2016年7月27日 12:13
腰痛の際に腰痛体操をするにしても、適切な方法が分からず逆効果になってしまう方法があります。今回は腰痛の体操方法について紹介します。
★セルフケアをして、腰痛にならない体を作ってみましょう!!
腰痛を起こしやすい人は、腰まわりの筋肉や関節などが硬く、腰を支える腹筋や大臀筋などが衰えていることが多いです。運動によって筋力をつけ、柔軟性を高めると、腰痛が治りやすく、その後の予防にもつながります。腰痛の改善・予防のための運動の主な目的は次の3点です。
- 腰まわりの筋肉や関節を伸ばして柔らかくする。
- 腰椎や股関節を伸ばして動きをよくする。
- 腹筋、腹斜筋、大臀筋を強化する。
軽く足を広げて座り、片方の足は軽く曲げる。背筋を伸ばしたまま、体を伸ばした足の方にゆっくりと倒す(伸ばした足におへそを近づける感じで)
②大臀筋仰向けに寝て、片足をゆっくり胸の前に引き寄せながら、両手でその膝を抱える
③背筋 仰向けに寝て、両脚を揃えて胸に引き寄せる。同時に頭を床からあげて、おへそをのぞきこむようにし、両手で両足をかかえる ④全身仰向けに寝て、手と足が逆方向に引っ張られるように体全体を伸ばす
⑤腹斜筋仰向けに寝て、両膝を立て、両手を横に広げる。両足をそろえたまま、ゆっくりと床側に倒し、同時に顔を膝と反対方向に向ける
⑥太もものつけ根四つ這いの姿勢から、片方の膝を曲げ、もう一方の足は後ろに引いて膝を床につける。そのままゆっくりと腰を落とす
⑦大腿直筋(太ももの前にある筋肉)両手を床につけてかがみ、伸ばす側の足を後ろに引く。反対側の手で足首をつかみ、かかとをお尻に近づけるように引く
⑧広背筋(背中にある大きい筋肉)床に両手と両膝をつけて四つ這いになる。両手を前に伸ばし、お尻を突き出し、額を床につける
参考文献:伊藤晴夫、田中尚喜、福辻鋭記(2011)『腰痛をすっきり治すコツがわかる本』永岡書店 ※痛みが強い急性期は必ず避けて下さい。安静にしていると痛まない、腰を温めると痛みが和らぐ、適度に腰を動かすと気持ちいいくらいが始める目安です。 次回「腰痛を防ぐには その④」では、日常生活の動作や姿勢の見直しについて紹介したいと思います。