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リハビリコラム「認知症について ①認知症ってどんな病気?」

2016年10月12日 13:20

認知症とは? 認知症とは、何かの病気によって脳の神経細胞が壊れたために、生後いったん正常に発達した記憶や言語などの認知機能が慢性的に減退・消失することで、一人では日常生活に支障を生じる状態を指します。   認知症を発症している人の数や割合は? 厚生労働省によると、日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人、65歳以上の高齢者の約15%と推計されています。2025年には、認知症患者数は700万人前後に達し、高齢者の約20%を占める予測であると発表されています。   認知症の種類と原因は? 認知症の種類は代表的なものに、「アルツハイマー型認知症」、「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」、「前頭側頭型認知症」の4つがあります。 このうち、「アルツハイマー型認知症」、「レビー小体型認知症」、「前頭側頭型認知症」の3つは脳神経の変性疾患、つまり壊れたタンパク質が神経細胞の中にたまってしまう病気が原因です。「脳血管性認知症」は脳梗塞や脳出血によって脳の血流を障害されることが原因です。   認知症の症状は? 認知症の症状は、2つに分けられます。1つは、脳の細胞が壊れることによって直接起こる中核症状です。もう1つは、本人がもともと持っている性格、環境、人間関係などさまざまな要因がからみ合って起こる行動・心理症状です。 %e5%86%99%e7%9c%9f%e3%8a%bf 出典:認知症サポーター養成講座標準教材 (特定非営利活動法人地域ケア政策ネットワーク 全国キャラバンメイト連絡協議会作成)   ここでは、中核症状について説明します。  
  1. 記憶障害…新しいことを記憶できずに、さきほど聞いたことさえ思い出せなくなっていきます。進行すると、覚えていたはずの記憶も失われていきます。
  2. 見当識障害…見当識とは日付、時間、場所、自分の置かれている状況などを認識する能力です。まず、時間や季節感の感覚が薄れていきます。進行すると迷子になったり、遠くに歩いて行こうとします。さらに進行すると自分の年齢や人の生死に関する記憶がなくなり周囲の人との関係がわからなくなります。
 
  1. 理解・判断力の障害…考えるスピードが遅くなる、二つのことを同時にこなせなくなる、些細な変化やいつもと違う出来事で混乱を来しやすくなるといった障害が起きます。
  2. 実行機能障害…頭の中で計画を立て、予想外の変化にも適切に按配してスムーズに進めることができなくなっていきます。
 
  1. 感情表現の変化…周囲からの刺激や情報に対して正しい解釈ができなくなってしまい、ときとして周囲の人が予測しない、思いがけない感情の反応を示します。
いずれかに当てはまるからといって、すぐ認知症と決められるものではありません。気になったらまずは病院を受診してみましょう。認知症の治療は、脳卒中や心筋梗塞などといった病気と同様に早期発見が大切です。もし、認知症と診断されても治療により症状を軽くしたり、進行を遅らせたりすることが出来ます。   次回のリハビリコラムは 「認知症についてその② 軽度認知症(MCI)と予防方法」を掲載予定です!

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