リハビリコラム 『福祉用具 ~入浴編その②~』
2018年12月19日 12:00
前回に引き続き、入浴福祉用具についてご紹介します。
代表的な入浴福祉用具②
○介助用ベルト: 裸体の状態で巻き、輪っかに介助者の手を入れる事で、安全に安定した移乗、立ち上がり・着座の介助が可能になります。
○滑り止めマット: 浴槽内に敷き、立ち上がり時に足が滑りにくく、浴槽に浸かっている時は姿勢を安定させ、お尻が前方に滑るのを防ぎます。
○浴槽台: 浴槽内に置くことで、浴槽が深く出にくい方や、股・膝関節が曲がりにくい方の立ち上がり・またぎ動作を容易にすることが可能になります。
○バスボード: 筋力低下や麻痺などにより、立ったまま、またぐことが難しい方に使用します。バスボードに座ってお尻を移動させ片足ずつ入浴することが可能です。
○トランスファーボード: 浴槽へのまたぎ動作が困難な方に使用し座位姿勢で浴槽へ入ることができます。
福祉用具を使用する際のポイント
①入浴時の一連の動作を想定する: 入浴は日常生活動作の中で最も体力を使う行為です。浴室内だけでなく、居室から浴室までの移動をどうするか、脱衣所での着替えは行えるかなど入浴して戻るまでの動作や環境を考えます。
②浴室環境を見直し寸法などを計測する: 浴室の環境は家庭により様々です。出入り口の段差の高さ、浴槽の大きさ・縁の高さ、洗い場の広さ、床の材質・滑りやすさなど、ケアマネージャー等に寸法や状態を相談すると購入がスムーズに行うことが出来ます。




