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【在宅介護のBCP】缶詰・レトルト食品は"家族を守る備え"になる

2026年6月 2日 11:57

地震・台風・停電・感染症...。
在宅介護では、災害が起きても 介護は止まりません。

 ・買い物に行けない
 ・調理ができない
 ・電気・ガス・水道が止まる

こうした状況でも、いつも通りの食事を確保できるかどうかが、要介護者の安心と生活の継続に直結します。
そのため、在宅介護のBCPでは "食の備え" がとても重要です。

★東京都は「2週間の備蓄」を推奨

東京都は、災害時の物流停止やライフラインの長期停止を想定し、最低1週間、できれば2週間の備蓄 を推奨しています。

備蓄量は、家庭の人数や年齢構成によって大きく変わるため、具体的な数量は東京備蓄ナビで自動計算できます。

 ●東京備蓄ナビ(計算ページ)

https://www.bichiku.metro.tokyo.lg.jp/

人数を入力するだけで、

 ・水
 ・主食
 ・レトルト食品
 ・缶詰
 ・日用品
などの必要量が一覧で表示されるので、とても便利です。

★在宅介護家庭では「上乗せ備蓄」が必要

東京備蓄ナビで算出された数量に加えて、
介護家庭では次のような"介護特有の備え"が必要になります。

 〇とろみ剤

むせやすい方には必須。
飲み物・スープ・おかゆに使えるので 1袋〜1缶 は常備。

 〇介護食(UDF区分)
 〇おかゆ
 〇やわらか食
 〇ミキサー食
普段食べているものを中心に、数日〜1週間分 追加しておくと安心。

 〇ゼリー飲料・栄養補助ゼリー

災害時は食欲が落ちやすいため、1日1〜2本 × 数日分 を目安に。

 〇経口補水液(OS-1など)

脱水予防のため、数本〜1ケース あると安心。

★備蓄は"ため込む"より"使いながら備える"ローリングストックが安心

ローリングストックとは、日常の食品や日用品を少し多めに買い置きし、古いものから使って使った分だけ買い足すことで、常に一定量の備蓄を家庭に保つ防災の備蓄術です。賞味期限切れを防ぎ、災害時にも食べ慣れた味で過ごせるメリットがあります。

 ●ローリングストックの基本サイクル

  ・普段から食べている食品を少し多めに買っておく
  ・賞味期限が近いものから日常で使う
  ・使った分だけ買い足して"常に一定量をキープ"する

 ●在宅介護家庭と相性が良い理由

  ・要介護者が「食べ慣れた味」を災害時にも確保できる
  ・介護食・ゼリー飲料・とろみ剤など、賞味期限の管理がしやすい
  ・特別な準備をしなくても、日常の買い物の延長で続けられる

 ●ローリングストックの実践ポイント(介護家庭向け)

  ・賞味期限の長いものを奥へ、短いものを手前へ → キッチンや収納棚で"先入れ先出し"をすると管理がラクになります。
  ・期限が近い食品は"災害食の練習"として実際に食べてみる → 要介護者が食べやすいか、むせないかを確認できます。
  ・介護食は"普段食べている味"を中心に備える → 災害時のストレス軽減につながります。

 介護食やゼリー飲料は賞味期限が半年〜1年程度のものが多く、 "気づいたら期限切れ"を防ぐためにもローリングストックは最適です。

★災害時でも食べやすい「缶詰・レトルト食品のおすすめの食べ方」

在宅介護では、
"温めなくても食べられる・やわらかい・むせにくい"
が大切なポイントです。

 ① レトルトご飯 × 缶詰で「簡単丼」

さば味噌煮丼・焼き鳥丼・肉じゃが丼など

温め不要で、やわらかく食べやすい。
要介護者にも負担が少ない食事になります。

※ごはんは加熱したパックごはんか、水で戻したアルファ米をご使用下さい。

② スープ缶 × とろみ剤で"むせにくい食事"

コーンスープ・野菜ポタージュなど

とろみ剤を少量入れるだけで、嚥下調整ができます。

③ おかゆ × たんぱく質缶で栄養アップ

おかゆ+ツナ・おかゆ+さば水煮・おかゆ+野菜スープなど

胃にやさしく、栄養バランスも整います。

④ ゼリー飲料は「食欲が落ちた時の保険」

 ・エネルギー補給
 ・水分補給
 ・たんぱく質補給

災害時の"最後の砦"として必ず備えておきたい食品です。

★注意★

レトルトご飯(パックご飯)は、未開封であれば衛生上の問題はありませんが、
加熱しないとご飯が固く、消化しにくい状態(でんぷんの老化)になっています。
無理に食べると消化不良や胃もたれの原因になるため、電子レンジやお湯で加熱して食べることが推奨されています。

ですが災害時は加熱が困難な状況も想定されますので、レトルトのおかゆやアルファ米(お湯や水を注ぐだけで食べられる非常食)などの準備をお勧め致します

まとめ:在宅介護のBCPは「食の備え」が生命線

在宅介護では、

 ・調理ができなくても食べられる
 ・やわらかく、むせにくい
 ・栄養が確保できる
 ・長期保存できる

という点で、缶詰・レトルト食品は非常に頼れる存在です。


介護家庭ならではの

 ・とろみ剤
 ・介護食
 ・ゼリー飲料
 ・経口補水液
"上乗せ"して備えておくと、災害時でも安心して介護を続けられます。

(参考サイト)

■ 東京都:東京備蓄ナビ

家庭の人数を入力するだけで、必要な備蓄量が自動計算できます。 在宅介護家庭でも使いやすい公式ツールです。

https://www.bichiku.metro.tokyo.lg.jp/tool

■ 農林水産省:災害時の食品ストックガイド

要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイドが掲載されています。

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html

■ 日本介護食品協議会(UDF:ユニバーサルデザインフード)

嚥下状態に合わせた介護食の分類(UDF区分)が確認できます。

https://www.udf.jp/

■中部電力:防災コラム(ローリングストックとは?始め方や備えるメリット・デメリット、必要なものを解説)

https://katene.chuden.jp/clubkatene/p/entertainment/disaster-prevention-column/04.html

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