筋肉と関節の損傷について知りましょう!!~救急処置について~②捻挫・脱臼
2020年3月26日 08:53
皆様こんにちは
前回『筋肉と関節の損傷について知りましょう!!~救急処置について~①筋肉挫傷・疼痛性痙攣』からの続きになります。
○捻挫(ねんざ)
関節の靭帯と関節周囲の組織が急にねじられたり、引き裂かれたりしたときに生じます。たとえば、足首の捻挫(ねんざ)は、歩いている時あるいは走っている時に急に足をくじいた時に生じます。
症状と徴候
・運動により強くなる関節周囲の痛みと圧痛
・受傷後しばらくしてからの関節周囲の腫れ
処置
①もっとも楽な姿勢をとらせ、患部を安静にして固定し上げます。
②受傷後早期の場合は水枕・氷のう・冷湿布などで腫れや痛みをとります。
③脱脂綿などを厚く関節周囲にあて、その上から包帯を巻くことで腫れを抑え、関節を固定します。
④患肢はそのまま上げておきます。
⑤病院へ行きましょう。
○脱臼(だっきゅう)
直接あるいは間接的に強い力が関節に加わり、骨が異常な位置に変わってしまうことです。急激な筋肉の収縮によっても起こることがあります。
※肩・肘・親指・顎が脱臼(だっきゅう)しやすい箇所です。
症状と徴候
・関節あるいは関節周囲の激しい痛み
・患部を動かすことができず、関節はその位置に固定されている
・脱臼(だっきゅう)した関節は異常な変形を示す
・関節周囲は徐々に腫れてくる
処置
①患者を座らせ、枕やクッションを使って受傷部を支えて、もっとも楽な姿勢をとらせます。
②できれば包帯や三角巾で関節が動かないようにします。
③ただちに病院へ行きましょう。
注意する事!!
骨を正常な位置に戻そうとすると、関節周囲の組織や血管、神経を傷つけることがあるので動かしてはいけません。
○緊急時、手当の基本はRICE(ライス)処置(応急処置)です!!